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Japanese Dictionary

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デジタル大辞泉
そ‐ご【×齟×齬/×鉏×鋙】
読み方:そご
[名](スル)物事がうまくかみ合わないこと。食い違うこと。ゆきちがい。「両者の意見に—をきたす」「計画が—する」

実用日本語表現辞典
齟齬
読み方:そご
齟齬とは、二つ以上の事象や意見が一致しない状態を指す言葉である。具体的には、話し合いや議論の中で、各々の立場や視点から生じる意見の相違や、事実と理論の間に見られる不一致などを指す。また、情報の伝達過程で生じる誤解や誤訳による食い違いも齟齬と表現されることがある。齟齬は、コミュニケーションの障害となる一方で、新たな視点や解決策を見つけ出すきっかけともなる。そのため、齟齬を適切に認識し、対処することが求められる。例えば、会議や討論の場では、齟齬を明確にすることで、より深い理解や合意形成に繋がることがある。
(2023年8月2日更新)

齟齬
読み方:そご
「齟齬」とは・「齟齬」の意味
「齟齬」は、相違や差異が生じることで、物事が進まなくなった状態を意味する。「齟齬」の熟語・言い回し齟齬が生じるとは
「齟齬が生じる」とは、食い違いが起こって、進行が止まった状態だ。ビジネスシーンや学校、家庭など、さまざまな場面で使われる言葉だ。「齟齬が生じる」と形容される際、複数の人間が異なる意見、証言をぶつけあっている。たとえば、一方が「A社のせいで顧客が怒り、破談になった」と主張したとする。それに対し、「いや、B社の対応に顧客が怒っていたはずだ」とA社が返すなら、「齟齬が生じている」状態だ。「齟齬が生じる」原因は、意図的に嘘をついていたり、思い違いだったり、さまざまだ。
齟齬はございませんとは
「齟齬はございません」とは、「齟齬がない」の敬語である。主にビジネスシーンで使われる、丁寧な表現の一種だ。「齟齬がございません」という言い方をするシチュエーションは主に2つである。まず、相手の確認や報告に対して、同じ認識を持っていたなら「はい、齟齬はございません」と返す。次に、自分が確認をする側のとき、「齟齬がございませんよう」「齟齬はございませんか」と念押しで質問することもある。なお、「齟齬」とはネガティブな意味を持っている言葉なので、目上の人の発言に「齟齬がございます」と指摘する機会は少ない。「確認してもよろしいですか」などの前置きをしてから、質問をして、真偽を確かめるのが好ましい。
認識齟齬とは
複数の人間が、お互いの認識を違えていて、問題の原因になっていることを「認識齟齬」と呼ぶ。認識齟齬は多くの場合、思い違いや誤解、勘違いによって引き起こされる。前提となる条件をいずれかが、あるいは両方が間違えていたとき、認識齟齬は起こりやすい。認識齟齬が生じたまま会話を続けていると、やがて、かみ合わなくなる瞬間がやってくる。そうならないよう、重要な場面では認識齟齬を防ぐために、緻密なコミュニケーションが必要とされる。認識齟齬はビジネスシーンでは致命的な失態になりかねないので、メールやSNS、打ち合わせなどの記録を保管しておくことが対策になるだろう。
意識齟齬とは
お互いの意識を共有できないまま、何らかの案件、やりとりを続けてしまうことが「意識齟齬」である。認識齟齬とよく似た言葉ではあるものの、定義は微妙に異なる。認識齟齬は、お互いが見えていたもの、考えていたことの違いを表す言葉だ。一方、意識齟齬は大前提となる価値観、理念からして違っていた場合にあてはまる。たとえば、Cさんがある商品を若者層のために開発していたとする。それに対し、同じ職場のDさんが中年のために商品開発をしていたとすれば、意識齟齬が生じているといえるだろう。意識齟齬は両者の決定的な溝になりやすく、ビジネスシーンでは大問題を起こすリスクもある。
齟齬がとは
「齟齬が」とは、齟齬を主語にした場合の文章の一部である。「齟齬」という名詞の後に、主格を示す助詞の「が」が続いている形だ。
齟齬やずれとは
「齟齬やずれ」とは文字通り、齟齬とずれの両方が生まれているときの言い回しだ。ビジネスシーンでは「齟齬やずれのなきようお願いします」といった言い回しで、注意を喚起することがある。なお、齟齬もずれも、「食い違い」「共有できていない考え」という意味なので、混同されやすい。ただ、正確には、齟齬とは「食い違いが起こったうえで、実際に問題が起きている状態」である。人間同士の意識や認識で齟齬が生じると、コミュニケーションが難しくなる。共有しているプロジェクトを滞りなく進めるのも難しくなってしまうだろう。
それに対し、ずれとはあくまでも「食い違いが起こっている」段階だ。ネガティブな状態ではあるものの、「問題が起こってしまった」というまでのニュアンスはない。さらに、齟齬には「お互いの意見や考えを上手く理解できていない」との意味がある。ずれは「正しい基準から外れている」との意味が強く、齟齬とは微妙に定義が異なる。そのため、「齟齬やずれ」のように、並べて文章に使うことも可能なのだ。
齟齬をきたすとは
「物事の過程で食い違いが起こってしまい、うまくいかなくなる」ことを「齟齬をきたす」という。「齟齬が生じる」とほとんど同じ意味である。強いて違いを挙げるなら、「齟齬が生じる」には「今まさに、齟齬が起こった」というニュアンスが強い。齟齬の原因が明確にあり、何が問題か分かっているような場合には「齟齬が生じる」と表現してきた。それに対し、「齟齬をきたす」は「だんだんうまくいかなくなる」とのニュアンスが強い。原因をしっかり分析できているとは限らず、小さな誤解が齟齬につながったようなケースに使う。ただ、「齟齬をきたす」と「齟齬が生じる」に決定的な違いがあるわけではなく、ほとんど混同して使われてきた。「齟齬」の使い方・例文・夫婦の意識にはすでに大きな齟齬が生じていた。夫は家族のために、仕事を頑張り続けるのが自分の役目だと思っていた。しかし、妻は夫にもっと、家にいてほしいと願っていたのだ。そのことに気づいたときには遅すぎた。
・大きなプロジェクトを成功させるには、チームメンバーで目的を共有しなければならない。何のために働くのかがはっきりしていないと、目先の作業に思われるだけの毎日になる。齟齬が生じないよう、コントロールするのがリーダーの義務だ。
・齟齬がないよう、大事なことは最初に説明しておく必要がある。たとえば、報酬の話は本当に肝心だ。フリーランスの多くは、企業に搾取された経験がある。無償で働かされたときの、彼らの怒りを侮ってはならない。
・どのような監督でも、最初は夢と希望に胸を膨らませて、チームにやってくる。オーナーとの齟齬をきたすようになるのは、しばらく経ってからだ。オーナーは試合内容や選手の成長よりも、ユニフォームの売り上げが大切な場合もあるのだ。
・齟齬やずれはなかったはずだった。機長は副機長とのやりとりを思い出していた。すべては、いつも通りだった。簡単な報告を聞いて、飛行の準備を始める。データも異常はなかった。いったい、どこで間違えたのだろうか。
・採用過程で人事部が気にするべきなのは、志望者との齟齬をなくすことだ。そのためには、応募要項で求める人材像をはっきりさせなければならない。入社後にミスマッチが発覚しても、企業と新入社員、お互いにとって不幸になってしまう。
・生徒会書記は文化祭が始まって驚いた。体育館に集まった生徒たちはみんな、飲食を好き勝手していたのだ。確かに、彼女は「体育館は自由な場所にする」とは言ってきた。しかし、校則を破っていいとは言っていない。齟齬が生じてしまった責任を彼女は感じていた。
・このままでは齟齬をきたすと思ったら、案件を止めてみるのもひとつの方法だ。そのことで、遅れが生じるのはデメリットだろう。それでも、間違ったまま突き進んで、大きな不利益になってしまうよりまだましなのだ。
・大臣は英会話に自信があった。それでも、側近が外交では通訳をつけるのが得策だと教えてくれた。些細な内容であれ、国家の一大事に齟齬があってはならない。何よりも、母国語を使う方が、会談の主導権を握りやすいのだ。
・もしも店舗側のサービスと顧客の需要に齟齬が生じていたら、すぐに経営を考え直さなくてはならない。実店舗ではリピーター獲得が生命線だ。顧客が望んでいないサービスを続けていても、競合に奪われてしまうだけだろう。
(2022年11月9日更新)

齟齬
読み方:そご
「齟齬」とは、互いの見解や行動にずれが生じ上手くかみ合わないさま、または、そうしたずれによって事が円満に進まくなっているさまのことを意味する表現。いわゆる「食い違い」の意味で用いられる漢語表現で読み方は「そご」である。
齟齬は名詞としてもサ変動詞としても用いられる。たとえば「齟齬がある」「齟齬が生じる」という形でも「齟齬する」という形でも使われる。
「齟齬」の類義語としては「食い違い」ずれ」「不整合」などの表現が挙げられる。見解の齟齬、という意味合いでは「相違」とも言い換え得る。「齟齬」の対義語に位置づけられる表現としては、文脈によっても異なるが、おおむね「一致」「合致」「整合」のような語が対応し得る。
(2011年1月26日更新)
Similar words:
食い違い  軋轢  食違い  不仲  不和

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