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Japanese Dictionary

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精選版 日本国語大辞典
しん【真】
〘名〙
① (形動) いつわりでないこと。うそではないこと。正しいこと。また、そのさま。ほんとう。まこと。真実。
※勝鬘経義疏(611)歎仏真実功徳章「真実者、聖体円備、非レ偽曰レ真。至徳凝然、無レ虚曰レ実」
※歌舞伎・貞操花鳥羽恋塚(1809)四立「エエおきなさい、真(シン)の事だの惚れたのと」 〔後漢書‐馬援伝〕
② (形動) まじめなこと。真剣なこと。また、そのさま。
※洒落本・穴可至子(1802)「しんな咄が有からマアすわりやナ」
③ 仮でないこと。常住不変であること。
④ 老荘思想で、天から賦与された本性をそのままに失わぬこと。自然。本然。本質。本体。
⑤ 仏教で、悟りによって得られた正しい道理。真実の道理。真理。妙理。〔荘子‐漁父〕
⑥ まじりけのないこと。純粋。〔荘子‐田子方〕
⑦ にせものではないこと。まことのもの。本物。
※海道記(1223頃)木瀬川より竹の下「真を移してもよしなし」
⑧ (行、草に対して) 正式なもの。略したりしない正しい形式。特に、書で、楷書のこと。
※菅家後集(903頃)傷野大夫「況復真行草書勢 絶而不レ継痛哉乎」 〔東坡志林〕
⑨ 漢字のこと。真名(まな)。
※虎寛本狂言・粟田口(室町末‐近世初)「真で書て有るに依てよめぬ」
⑩ 真影。真像。宗祖などの肖像画。
※空華日用工夫略集‐至徳二年(1385)八月二八日「掛二真於法堂上一」
⑪ 琵琶湖の丸子船の特徴的な船首材の呼称。一般和船の水押(みおし)に相当するが、独特の船首構造のために外板にかくれてあまり目立たないのが特徴。〔船舶仕法書(1882)〕
⑫ 役者評判記などの位付けで、上上吉の上位に置く文字の一つ。転じて、芸人などの仲間うちで、特にすぐれていると認められている者。
※評判記・評判鶯宿梅(1781)「真上上吉 豊竹氏太夫 肥前座 声のしこみもよく当り違はぬ両替町のごく印」
⑬ 生け花で中心となる枝。→心④(ロ)。
※俳諧・西鶴大句数(1677)六「立姿高いも下いも嫌はれて 真に一本枝ふりの松」
⑭ 落語、講談、義太夫などを演じるとき、その中心となること。また、その人。真打(しんうち)。心(しん)。
⑮ 二値論理での真理値の一つ。⇔偽。
※哲学階梯(1887)〈今井恒郎訳〉一「若し一断定真なる時は他の断定は偽ならざるべからず」

ま【真】
[1] 〘接頭〙 名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞などの上に付いて、完全である、真実である、すぐれているなどの意を加え、また、ほめことばとしても用いる。
① 完全に揃っている、本格的である、まじめであるなどの意を添える。「ま心」「ま人間」「ま袖」「ま鉏(さい)」「ま旅」など。
② 純粋にそれだけで、まじりもののない、全くその状態であるなどの意を添える。「ま白」「ま青」「ま新しい」「ま水」「ま潮」「ま冬」など。
③ 正確にその状態にある意を添える。「ま東」「ま上」「ま四角」「まあおのき」など。
※幸若・和田宴(室町末‐近世初)「伊藤の是は大将ま牛角なる侍に」
④ 動植物の名に付けて、その種の中での標準的なものである意を添える。「ま竹」「まいわし」「ま鴨」など。
⑤ 立派である、美しいなどの意を込めて、ほめことばとして用いる。「ま玉」「ま杭(ぐい)」「ま麻(そ)」「ま葛(くず)」など。
※万葉(8C後)六・九四四「島隠(がく)り我が漕ぎ来れば羨(とも)しかも大和へのぼる真(ま)熊野の船」
[2] 〘名〙 本当。真実。→まこそに・真に受ける

まっ【真】
〘接頭〙 (接頭語「ま」の下に促音の挿入された形) 名詞、形容詞、形容動詞などの上に付いて、語勢を強める。「まっ黒い」「まっ四角」「まっただ中」「まっ裸」など。

まん【真】
〘接頭〙 (接頭語「ま」に撥音「ん」を添えた形) ほんとうの、の意をそえる。「まん中」「まん丸い」など。
※史記抄(1477)五「要害もまんもとのままで」

Japanese-English Dictionary

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Yurica Name Dictionary

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