
Japanese Dictionary
-Hide content三省堂大辞林第三版
けねん[0][1]【懸念】
(名):スル
①気になって心から離れないこと。気がかり。心配。「事の成り行きを-する」「姉は真(ほん)に病気です。私も-でなりませぬ/谷間の姫百合:謙澄」
②〘仏〙ある対象に思念を集中させること。
③心がとらわれること。執着。執念。「かやうの者までも皇居に-をなしけるにや/盛衰記:1」
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デジタル大辞泉
け‐ねん【懸念】
読み方:けねん
[名](スル)
1気にかかって不安に思うこと。「安全性に—を抱く」「先行きを—する」
2仏語。一つのことに心を集中させること。
3執着すること。執念。
「かやうの者までも皇居に—をなしけるにや」〈盛衰記・一〉
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実用日本語表現辞典
懸念
読み方:けねん
懸念とは、特定の事象や状況に対して不安や心配を抱くことを指す言葉である。これは、未来の予測や結果に対する不確実性から生じる感情であり、人間の心理状態を表す一部である。懸念は、個人の判断や行動に影響を与えることが多く、それがポジティブな結果につながることもあれば、ネガティブな結果につながることもある。
懸念には、健康、経済、人間関係、環境問題など、様々なテーマが存在する。例えば、健康に対する懸念は、病気や怪我、老化などのリスクに対する不安を含む。経済に対する懸念は、失業、貧困、経済の不安定性などに対する心配を含む。人間関係に対する懸念は、対人関係のトラブルや孤独、愛情不足などに対する不安を含む。環境問題に対する懸念は、地球温暖化、資源の枯渇、生物多様性の喪失などに対する心配を含む。
(2023年8月2日更新)
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懸念
読み方:けねん
懸念とは、懸念の意味
懸念(けねん)とは、気になって不安になること、あるいは気になった事柄が心から離れない状態を表す言葉である。仏教用語では一点に思いを集中させることである。一般的に使う懸念という語は、消極的な事柄に対する不安、問題が解決されていないことに対する心配事を指す。今ある不安に対してではなく、将来起こるかもしれない出来事に対して不安・気がかりが生じたときに使う言葉である。
懸念という語は、「懸念する」や「懸念がある」「懸念が生じる」など動詞と組み合わせて使う。また、「懸念事項」「懸念材料」など、名詞と組み合わせて使うこともある。懸念という語が日常会話の中に出てくることはほとんど無く、ビジネスシーンやフォーマルな場で使われる堅い表現である。目上の人に対して使うのが適切で、同僚や後輩など目下の人に使うと相手への好意を示しずらいため、状況により使い分けることが必要である。懸念という言葉を使うことにより丁寧でかしこまっている事を伝えることが出来る。懸念という言葉を相手から伝えられた場合には、相手の心配事を解決する方法を考えるのが最善である。
まれに「けんにょ」「けんねん」「けんね」などと発音されることがあるが、時代と共に音が変化したものであり意味は同じである。古いもので曽根崎心中という書籍の中に懸念という語が使われていることから、1700年代にはすでに「心配する」という意味での懸念という語が用いられていたことがうかがえる。
懸念とは二つの漢字が組み合わさってできた熟語である。懸念の「懸」の字には「念に懸ける、気にかかる、ひっかかる」という意味があり、懸念の「念」の字には「心の中にある思い」という意味がある。二つの漢字が合わさることで「心の中にあるものがひっかかる」ことから「心配する」という意味へとつながっている。言葉の語源は仏教用語が由来となっている。仏教用語の「念」には「気をつけること」「注意深くあること」という意味がある。そのため、懸念の元の意味は「集中すること、執着すること」となり、ネガティブな意味として使われていなかった。しかし、執着することも度が過ぎれば心配につながることや、家族や身近な人のことほど執着を手放すことが簡単では無いことから、「心配する」という意味の懸念へと徐々に意味合いが変化していった。
中国語でも懸念と同じ言葉がある。繁体字で「悬念」と表す。「シュァンニィェン」と発音する。中国語の「懸念」を日本語に訳すと「サスペンス、ハラハラすること」となり、心配するという意味とは異なる。日本語と中国語の両方で理解できる懸念を表す語は「担心(ダァンシィン)」「操心(ツァオシン)」である。「担心」はただただ心配することを表し、「操心」は心配事に対して何らかの行動を取るというニュアンスが含まれる。どちらも日常会話として使うことが出来るカジュアルな言葉である。敬意を表す丁寧な言葉を使う場合は「悬念」が適切である。
懸念の語の使い方
懸念という語は後ろに様々な言葉を付け加えることによって幅広く使うことができる。例えば、「懸念を抱く」「懸念を示す」「懸念を払拭する」「懸念される」「懸念国」「ご懸念」などである。詳しく説明すると、「懸念を抱く」とは自分の中に不安な感情が芽生える時に使う。「懸念を示す」と使う時には心配していることを言葉や行動で表す場面で使用する。「懸念を払拭する」というのは心配事を取り除くことであり、「懸念される」は心配事が起こる可能性を予期することである。「懸念国」は特殊な名詞であり、輸出貿易管理令により指定されたリスト規制品以外のもので、輸出されたものを大量破壊兵器など危険物の開発のために使用する恐れのある国のことを指す。日常生活で使われることはほぼ無い。
「ご懸念」という言葉はビジネスシーンでよく使われる表現である。懸念の前に「ご」を付けることによって敬語としての表現になる。使い方としては目上の人に対して、相手の心配事や気にかかっていることについて気遣う時に使うことができる。例文として「トラブルに対してご懸念がある場合は遠慮なくご連絡ください」などと使うことができる。また、「ご懸念」という言葉を挨拶として用いることもできる。この場合は「貴社の要望にできる限り応える所存ですので、ご懸念無く何でもおっしゃってください」「この仕事は期日までには必ず仕上げますのでご懸念には及びません」のように使うことが出来る。
懸念の類義語
懸念の類義語には「恐れる」「危惧する」「鬼胎」「心配する」「杞憂」「憂慮」という言葉が挙げられる。どの言葉も心配するという意味を持つ語としては同じであるが、それぞれ少しずつニュアンスが異なる。「恐れる」は心配する感情そのものを表す語で懸念の中に含まれる言葉とも言える。「危惧する」は懸念よりも具体的な心配事の事であり、より緊急感の高さが伝わる言葉である。「鬼胎」は心の中でひそかに心配することである。懸念は言葉や行動で表すこともあるため使い分けには注意が必要である。「心配する」は日常会話としても良く使われる言葉で、相手や大きな物事に対して使われる懸念とは異なり、個人的な感情を表すことが多い。「杞憂」は心配する必要のないことを考えることであり、よりネガティブな感情が伝わる言葉なのでビジネスシーンで使うのは避けると良い。「憂慮」は懸念に一番近い表現であるが、懸念よりもさらに堅い表現で日常会話で出てくることはまずない。
懸念の対義語
懸念の対義語には「安心」「安堵」「放念」が挙げられる。どちらも「不安・気がかりが無い状態、懸念がない」ことを表す言葉である。「安心」は日常の中で頻繁に使われる言葉だが、元は仏教用語であり「精神の安らぎ、解放」を意味するため、仏教用語における懸念の対義語として用いることもできる。
懸念の英語表現
懸念を英語で表すと「concern」が適切である。他にも「fear」「anxiety」「worry」も懸念と同じ意味を持つ語だが、「concern」がフォーマルな場面にふさわしい語である。
(2020年11月24日更新)
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けん‐にょ【懸▽念】
読み方:けんにょ
《「けんね(懸念)」の音変化》気がかり。心配。
「はったとにらむ顔つきは、—もなげにしらじらし」〈浄・曽根崎〉
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けん‐ね【懸▽念】
読み方:けんね
《「けんねん(懸念)」の音変化》「けんにょ(懸念)」に同じ。
Similar words:
危惧 疑惧 憂虞 憂懼 心配
Japanese-English Dictionary
-Hide content
けねん【懸念】
・今夜豪雨になるのではないかと懸念している
I'm worried that there will be a downpour tonight.
・雇い主の不興を買うのを懸念して本当のことが言えなかった
He could not tell the truth for fear (that) he might incur his employer's displeasure.
懸念材料 a matter of concern
・消費の冷え込みが最大の懸念材料だ
Reduced consumer spending is our greatest (cause for) concern.
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懸念
読み方:けねん
(名詞、サ変名詞、他動詞)
[対訳] worry; fear; anxiety; concern
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