Japanese Dictionary
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愚公(ぐこう)山(やま)を移(うつ)す
読み方:ぐこうやまをうつす
どんなに困難なことでも努力を続ければ、やがては成就するというたとえ。
[補説]愚公という老人が、交通の便をよくするために一族で自宅の前にある山を崩しはじめた。これを見た人が、その愚かさを笑ったのに対し、愚公は、子々孫々続ければいつかは成功すると答えた。その志に感じた天帝が一夜で山を移させたという。
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実用日本語表現辞典
愚公山を移す
読み方:ぐこうやまをうつす
別表記:愚公移山
愚公山を移す(ぐこうやまをうつす)は中国古典に基づく故事成語であり、「たゆまず努力を続ければどのような難事業でも成し遂げられる」という意味で用いられる表現。漢文では「愚公移山」と表記される。
「愚公」は人物名である。「山を移すという愚行」ではない。「愚公山という山を移す」でもない。
「愚公山を移す」の故事は紀元前の中国戦国時代に成立したとされる典籍「列子(湯問)」の中に見られる。
愚公と呼ばれる老人が、交通に不便であるからといって眼前の2つの山を移動しようとして、それを実現してしまうという話である。信念をもって地道に取り組むことの大切さが説かれている。もっとも、山の移動は、愚公の揺るぎない意志に感心した天帝(創世神)の計らいによって実現されるのだが。
「地道に続けてゆけば難しいことも達成できる」という含蓄をあらわす諺・故事成語としては、「愚公山を移す」の他にも、たとえば「雨垂れ石を穿つ」や「虚仮の一心」などが挙げられる。虚仮(こけ)は愚か者の意味であるから「愚公」の字面とも相通じる。「五劫の擦り切れ」も同種の含蓄を背景にもつ言葉ではあるが、これは「長久の時」を表現する意味で用いられる言い方であり使い所が異なる。
「愚公山を移す」の英語訳は、ほぼ直訳の「TheFoolishOldManRemovestheMountains」が定着している。
ちなみに新約聖書(「マタイによる福音書」や「マルコによる福音書」)には、「信仰があれば山をも動かせる」といった趣旨の事をイエスが説いたという記述がある。
(2020年6月15日更新)
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ウィキペディア(Wikipedia)
愚公山を移す
愚公山を移す(ぐこうやまをうつす)は、中国の戦国時代の典籍『列子』湯問編に載せられた説話[1][2]。20世紀になって、毛沢東が演説の中で引用したため、有名になった。
Similar words:
石の上にも三年 雨垂れ石を穿つ
Japanese-English Dictionary
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愚公山を移す
読み方:ぐこうやまをうつす
(表現、動詞サ行五段活用)
[対訳] where there's a will, there's a way
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