Japanese Dictionary
-Hide content三省堂大辞林第三版
せつ[1]【節】
①ある事柄の行われるとき。時期。おり。ころ。「その-はお世話になりました」
②自分の信念を守り続けること。みさお。節操。操守。「-を守る」
③ほど。ほどあい。節度。「-を越えない」
④まとまったものをいくつかに分けた、そのひとまとまり。区切り。助数詞的にも用いられることがある。
㋐文章・詩歌・音曲などの一つの段階。「三つの-から成る論文」「-を改めて書き継ぐ」「第三章第二-」
㋑スポーツの試合期間の一区切り。「第三-は雨のため未消化」
⑤季節・時節。「今は恰も水少く草枯れたる-に属したれば/日光山の奥:花袋」
⑥二十四節気のこと。また、そのうち旧暦で各月の前半にくる節気をさす。→中気:②
⑦君命を受けた使者や将軍が授かるしるし。「持-将軍」
⑧生物分類群の階級の一。属と種の中間で、種をまとめる時に用いる。
⑨植物の茎で、葉・枝の着生する部分。ふし。
⑩クローズ(clause)に同じ。
⑪船の速度の単位。ノット(knot)に同じ。
[句項目]節を折る・節を屈する・節を曲げる・節を全うする
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せち【節】
〔呉音〕
①時節。季節。「やよひの日数のうちに夏の-の来たる/経信母集」
②季節の変わりめの祝いをする日。節日(せちにち)。節供(せちく)。「-は五月にしく月はなし/枕草子:39」
③「節会(せちえ)」に同じ。「さるべき節会など、五月の-にいそぎ参るあした/源氏:帚木」
④節日の御馳走。特に正月の振る舞い。「ある所の御屛風に正月-する/忠見集」→お節(せち)
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ふ【節▽・編▽】
垣や薦(こも)などの編み目・結い目。ふし。「大君のみこの柴垣八-じまり/古事記:下」
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ぶし【節】
名詞、また、地名・人名などの固有名詞の下に付いて複合語をつくる。
①浄瑠璃の流派や民謡の曲名などを表す。「義太夫-」「木曽-」「ひえつき-」
②人名の下に付けて、その人独特の特徴のある話し方や節回しなどの意を表す。
③魚肉を煮て干した食物の意を表す。「かつお-」「なまり-」
④地名の下に付けて、その地に産するかつおぶしの意を表す。「土佐-」
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ふし[2]【節】
①竹・葦(あし)などの幹にあって、ほぼ一定間隔でややふくらんでいる部分。
②樹木の枝の生え出るところ。また、枝を切り落とした跡。特に板や柱に製材した際に残る跡。せつ。「-の多い木」「-を生かした床框(とこかまち)」
③骨と骨のつながっている部分。関節。「指の-を鳴らす」
④糸・ひもなどの、途中の太くなっているところ。「-糸」
⑤物事の区切りとなるような大切な箇所。ふしめ。「人生の-」
⑥箇所。注目すべき点。「思い当たる-がある」「故意と思われる-がある」
⑦きっかけ。また、折(おり)。機会。「又、よき-なりとも思ひ給ふるに/源氏:帚木」
⑧歌の旋律。また、旋律の一まとまり。曲節。「一-歌って聞かせる」「-を忘れる」「変な-をつけてせりふをいう」
⑨(普通「フシ」と書く)浄瑠璃・謡曲で、旋律のある部分。詞(ことば)に対していう。
⑩〘物〙定常波で、振幅が0になっているところ。⇔腹
⑪魚の身を縦に四つに割ったもの。また、それを加工した食品。また、特にかつおぶしのこと。
⑫言いがかり。なんくせ。「よくいろ〱な-をつけるの/人情本・梅児誉美:初」→ぶし(節)
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よ【節▽】
①竹や葦(あし)の茎の、節(ふし)と節との間。「竹とるに、節(ふし)を隔てて-ごとに金ある竹を見つくる事かさなりぬ/竹取」
②転じて、節(ふし)。「大なる竹の-を通して入道の口にあて/平治:上」
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【節(節)】[音]:セツ・セチ
①竹や草木のふし。また、物のつながっているところ。「関節・結節・体節」
②音楽の曲の調子。「曲節」
③物の区切り。
㋐詩歌・文章・楽曲などの一区切り。「楽節・章節」
㋑言葉の単位。「音節・文節」
④信念をかたく守る。みさお。「節義・節操・節婦・気節・苦節・忠節」
⑤ひかえめにする。ほどあい。「節倹・節減・節酒・節水・節制・節度・節約・節用・調節・礼節」
⑥気候のかわりめ。時期。「節分・季節・時節・当節」
⑦祝日。「節句・節会(せちえ)・節日(せちにち)((せつじつ))・佳節」
⑧他国への使者のしるし。わりふ。「使節・符節」
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デジタル大辞泉
せち【節】
読み方:せち
⇒せつ
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せち【節】
読み方:せち
1季節。時節。「卯月のうちに春の—のあまれるを知り」〈類従 本経信母集・跋〉
2季節の変わり目の祝日。節日(せちにち)。「—は五月にしく月はなし」〈枕・三九〉
3「節会(せちえ)」の略。「今年は—聞こし召すべしとて、いみじう騒ぐ」〈かげろふ・上〉
4「節振る舞い」の略。「汝祭りや—に呼ばれて往かんに」〈都鄙問答・四〉
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せつ【節】
読み方:せつ
[音]セツ(漢) セチ(呉) [訓]ふし[学習漢字]4年〈セツ〉
1竹のふし。「枝葉末節・盤根錯節」
2ふしのようになった所。つなぎ目。また、 文章・音楽などのくぎり。「音節・関節・結節・章節・分節・文節」
3音楽のメロディー。「節奏」
4気候の変わり目。「節気・節季・節分/季節」
5時期。折。「時節・当節」
6祝日。記念日。「節句/国慶節」
7度をこえないようにおさえる。ほどよくする。「節煙・節減・節食・節水・節制・節約/調節」
8言動にけじめをつけてはみ出ないこと。「節義・節操・節度/苦節・高節・忠節・貞節・変節・名節・礼節」
9使者のしるしの割り符。「節度使/使節・符節」〈セチ〉祝日。「節会(せちえ)」〈ふし(ぶし)〉「節穴・節節・節目/折節」[名のり]お・さだ・たか・たかし・たけ・とき・とも・のり・ほど・まこと・みさ・みさお・みね・もと・よ・よし[難読]節榑(ふしくれ)
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せつ【節】
読み方:せつ
1みさお。節操。「—を曲げない」
2時間的な 経過のくぎりめ、または一時期。「上京の—世話になる」「その—はよろしく」㋐1年を春夏秋冬の四つにくぎった1期間。季節。「いまの—では、しかし、百花園…?」〈万太郎・春泥〉㋑暦でいう二十四節気のこと。また、 そのうち 立春、啓蟄(けいちつ)など、一つおきの節気で、旧暦で月の前半にくるものをいう。「兎角するうちに—は立秋に入った」〈漱石・門〉㋒節句(せっく)。
3物事のくぎりめ。また、くぎられた部分。㋐歌曲のふし。㋑詩歌・文章・楽曲などの一くぎり。「詩歌の一—」㋒プロ野球などの日程のくぎり。
4竹・枝・骨などのふし。
5君命を受けた 将軍や使節に交付されるしるしの手形。
6速さの単位。ノットのこと。
7文を構成する 部分として一つのまとまりをなす連文節で、その中に 主語・述語の関係を含むもの。
8商品取引所で行われる 立ち合いの区分。→頃(ころ)[用法]
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ノット【knot】
読み方:のっと
1ひもや綱、ネクタイなどの結び目。
2船舶の速度の単位。1ノットは1時間に1海里、約1852メートルを進む速度。記号 kt, kn[補説]「節」「浬」などとも書く。
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ふ【▽節/▽編】
読み方:ふ
1植物のふし。「天(あめ)なるささらの小野の七—菅(すげ)手に取り持ちて」〈万・四二〇〉
2こもやすだれ、また垣などの編み目。「まを薦(ごも)の—の間近くて逢はなへば」〈万・三 五二四〉
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ふし【節】
読み方:ふし
1棒状の物の盛り上がった 部分。㋐竹・葦(あし)などの茎にあるふくれた 区切り。㋑幹や茎から枝が出るところ。また、 木材に残る枝の出たあと。「—のある板」㋒骨のつなぎ目。関節。「指の—」㋓糸や縄のこぶ状になった所。「—の多い糸」
2区切りとなる箇所。段落。せつ。「これを人生の—としよう」
3心のとまるところ。…と思われる点。「疑わしい—が二、三ある」
4機会。おり。おりふし。「何かの—に思い出す」
5㋐歌などの旋律。また、 旋律のひとくぎり。曲節。「—をつけて歌う」「出だしの—を口ずさむ」㋑文章を音読するときの抑揚。「—をつけて朗読する」㋒(ふつう「フシ」と書く)浄瑠璃や謡曲などの語り物で、詞(ことば)に対する旋律的な 部分。
6その人独特の語り口。演説や講演にいう。
7「鰹(かつお)節」「鯖(さば)節」などの略。
8定常波で、ほとんど振動していない部分。振幅が最小の点。⇔腹。
9なんくせ。言いがかり。「喧嘩に—はなくてめでたし」〈滑・膝栗毛・四〉[下接語]憂(う)き節・折節・七(なな)節・一(ひと)節(ぶし)一中節・田舎節・入れ節・歌沢節・腕節・愁い節・荻江(おぎえ)節・雄節・鰹(かつお)節・河東(かとう)節・亀(かめ)節・義 太夫(ぎだゆう)節・清元節・削り節・小節・鯖(さば)節・鮪(しび)節・新内節・説経節・背節・薗八(そのはち)節・連れ節・常磐津(ときわず)節・常(とこ)節・富本(とみもと)節・浪花(なにわ)節・生(なま)節・生(なま)り節・節 節・骨節・本節・都節・雌節(ぷし)腕っ節・骨っ節
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よ【▽節】
読み方:よ
竹・アシなどの茎の節(ふし)と節との間。
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商品先物取引用語集
節(せつ)板寄せ銘柄の取引は午前に数回、午後に数回に分けて立ち会いを行っています。その立ち会いの一回一回が「節」と呼ばれていて、前場1節、2節、3節、後場1節、2節、3節、引け後節のように呼ばれています。
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Prolog用語辞典
節
事実節または規則節。節は,頭部と本体部とをもつ。
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隠語大辞典
節
読み方:ふし
普通窃盗犯-被害小額盗難ノ意-〔関東地方〕。〔第三類 犯罪行為〕窃盗。或は盗難の被害小額なるをいふ。〔関東方面〕窃盗。或いは盗難の被害少額なことをいう。〔関東〕分類関東、関東地方節
読み方:ふし
竹篦様ノモノヲ使用シテ、戸締施錠ノ箇所ヲ捜シ求ムルヲ云フ。〔第三類 犯罪行為〕竹箆様のものを持つて施錠の箇所を捜し求める動作を云ふ。節
読み方:ふし
鰹節をいふ。
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。お問い合わせ。
Similar words:
リンパ腺 リンパ節 クローズ 合わせ目 付け根 継ぎ目 継目
Japanese-English Dictionary
-Hide content
せつ【節】
1〔時,ころ〕time
・この節
these days/nowadays
・この節の若者は礼儀に欠ける
Young people today have no manners.
・その節はご親切にありがとうございました
Thank you very much for your kindness on that occasion.
・こちらへお出掛けの節はぜひお立ち寄りください
Please drop in when you happen to be in the neighborhood.(▼西洋人はあいさつとしてこういうことは言わない)
2〔主義,信条〕one's principles
・彼は自分の節を守った
He held [《口》 stuck] to his principles.
・彼はとうとう節を曲げた
He finally compromised his principles.
3〔文章などの区切り〕a paragraph;〔詩節〕a stanza (of a poem)
・第1章第1節を訳す
translate the first paragraph in Chapter 1
4〔文法で〕a clause
ふし【節】
I
1〔竹などの〕a joint;〔木のこぶ〕a knot, a knob;〔関節〕a joint;〔指の関節〕a knuckle;〔糸などのこぶ〕a knot
・竹の節
a bamboo joint
・節の多い板
a board full of knots/a knotty board
2〔メロディー〕a melody
・節回し
⇒ふしまわし(節回し)
・歌に節をつける
set a verse to music
・節をつけて歌う
sing a song to a tune
・節をつけて読む
intone/chant
II〔…と思われる点〕a point
・彼の説にはどうかと思われる節が二,三ある
There are a few disputable points in his theory.
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節
読み方:せつ
(1)
(名詞)
[対訳] occasion; time
(2)
(名詞)
[対訳] section (of a literary work); paragraph; verse; stanza; passage
(3)
(名詞)
[対訳] season; term; holiday
(4)
(名詞)
[対訳] principle; integrity
(5)
(名詞)
[対訳] node (of a plant stem)
(6)
(名詞)
[対訳] clause
(7)
(名詞)
[対訳] (taxonomical) section
節
読み方:ふし
(1)
(名詞)
[対訳] joint; knuckle
(2)
(名詞)
[対訳] tune; melody
(3)
(名詞)
[対訳] knot (in wood); node in a bamboo stem
(4)
(名詞)
[対訳] part; notable characteristic
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*Looking up names of animals, plants, people and places. =動物名・植物名・人名・地名を引く=