Japanese Dictionary
-Hide contentたち‐どこ【立所・立処】
〔名〕①=たちど(立所)①*歌舞伎・忠臣蔵後日建前(女定九郎)(1865)下「命惜しさに鎌倉を駈落なし、居所立所(タチドコ)に迷はっしゃらうが」②=たちど(立所)③*人情本・春色梅児誉美(1832‐33)三「これほど気をもむのを、向ふでも察してくれねへじゃあ、おいらの立処(タチドコ)がねへ」
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たて‐どころ【立所】
〔名〕①=たてど(立所)①*金刀比羅本平治(1220頃か)中「敵の馬の足の立所(タテドコロ)をしらせず、さんざんにかけられければ」②=たてど(立所)②*御伽草子・ふせやの物語(室町時代物語大成所収)(室町中)「まことにありがたくかかせたまひけるふでの、たてところ」③建築のある部分が立っているところ。たとえば、破風立所とは、破風が屋背面から立ちあがる場所をいう類。*匠明(1608‐10)堂記集「破風立所、角之間真踏可レ用」
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たち‐ど【立所・立処】
〔名〕①立っている所。立っている足元。また、住んでいる場所。たちどこ。たちどころ。*万葉(8C後)一四・三五四六「青柳の張らろ川門に汝を待つと清水(せみど)は汲まず多知度(タチド)ならすも」*貫之集(945頃)一「五月山木の下やみにともす火は鹿のたちどの知るべなりけり」②筆の運び、足の運びなどのきちんとした姿。それらの動きのあと。*蜻蛉(974頃)下「霞にたちこめられて、筆のたちどんしられねば」③そのものの占める地位、立場。たちどこ。
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たち‐どころ【立所・立処】
〔名〕①=たちど(立所)①〔書陵部本名義抄(1081頃)〕*平治(1220頃か)上「六はらの門前には、馬車のたち所もなくせきあひたるに」②主張や考えのよって立つ所。よりどころ。*師説自見集(1408)下「或は自見、或は立所もなき人の申に付て、歌も連歌も仕べき事は押義歟」③(形動)時をおかずに事がなるさま。またたく間のこと。→たちどころに。*曾我物語(南北朝頃)五「つは者をおこし、呉をせめられんに、かつ事、立所なるべし」
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たて‐ど【立所・立処】
〔名〕①物を立てる所。置き場所。踏場。たちど。たてどころ。*保㝡本方丈記(1212)「舟は浪にただよひ道行駒は足のたてとをまどはせり」②特に、筆の置きざま。筆づかい。書きぶり。筆の立所。*高野本平家(13C前)九「さて此文をあけて御覧ずるに〈略〉筆のたてともよのつねならず」
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