Japanese Dictionary
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桜
読み方:さくら
桜(さくら)といえばバラ科の落葉高木の名前ですが、「馬肉」の俗称、あるいは「客のふりをして他の客に紛れ込み売り手の仲間」の俗称として用いられることもあります。
「桜」という漢字は訓読みでは「さくら」、音読みでは「オウ」と読みます。ただし、人名に用いられる場合この限りではありません。「桜」はいわゆる新体字であり、旧字体では「櫻」と表記します。中国語の繁体字は旧字体と同じ「櫻」、簡体字では「樱」と表記されます。
樹木の種類としての桜は春の短期間に一斉に花を咲かせることで知られ、日本では特に好まれる植物です。桜の花を「桜花」(おうか)と呼び、樹木としての桜は「桜樹」(おうじゅ)と読んで言い分ける場合があります。桜の樹皮は漢方薬の材料として用いられ「桜皮」(おうひ)と呼ばれます。
桜の品種は、ソメイヨシノが代表格といえますが、他にもヤマザクラ、カンヒザクラ、エドヒガンなどの種があります。後者3種は野生種(野生桜)に該当します。ソメイヨシノは野生種ではなく、交配により人工的に生み出され、接ぎ木によるクローンの作成と植樹によって全国にもたらされた種です。どの個体もクローンであり遺伝子情報が同一であるため個体差がなく、同じ地域にある(気候条件が同じ)ソメイヨシノは一斉に咲いて一斉に散るというわけです。
「桜」は俗に馬肉を意味する呼び名としても用いられます。「桜肉」「さくら肉」あるいは「さくら」と表記される場合もあります。もともとは獣肉食が禁止されていた時代に用いられた隠語のたぐいだったようですが、なぜ馬肉を「さくら」と呼ぶのかは諸説あり定かではありません。たとえば「新鮮な馬肉の色を桜に見立てた」というような説はあります。
商売上の「客のふりをした売り手の仲間」を俗に「桜」と呼ぶ場合も多々あります。たいていは「サクラ」とカタカナ表記されます。サクラはもともとは露天商(テキ屋)の客引き手段として、一般客を装って店や品物をそれとなく宣伝し、他の一般客に興味を抱くように仕向ける役割の者です。昨今では行列や集会に加わって大人気・大盛況であるかのような雰囲気を盛る役割や、オンライン通販サイトや口コミサイトなどで販売者側に通じている関係者が高評価レビューを投稿するという役割などもサクラと呼ばれます。
(2019年9月6日更新)
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デジタル大辞泉
おう【桜〔櫻〕】
読み方:おう
[音]オウ(アウ)(漢) [訓]さくら[学習漢字]5年〈オウ〉
1木の名。サクラ。「桜花/観桜」
2木の名。ミザクラ。「桜桃(おうとう)」〈さくら(ざくら)〉「桜色/葉桜・山桜・夜桜・彼岸桜・八重桜」[難読]桜桃(さくらんぼ)
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さくら
山陽新幹線・九州新幹線で運行されている特別急行列車の愛称。平成23年(2011)運行開始。多くは新大阪・鹿児島中央駅間を往復するが、一部は広島駅などで発着。さくら【桜】
読み方:さくら
1バラ科 サクラ属 サクラ亜属の落葉高木の総称。日本の代表的な花として、古来、広く 親しまれている。ヤマザクラ・サトザクラ・オオシマザクラなど種類は多く、園芸品種も多い。現在多く 植えられているのはソメイヨシノ。花は春に 咲き、淡紅色・白色など。古くから和歌の題材とされ、単に花といえば桜をさし、かざしぐさ・あだなぐさ・たむけぐさなどともよばれた。花は塩漬けにして桜湯に、葉は塩漬けにして桜餅に用いられ、またミザクラの実は食用。樹皮は漢方で薬用。木材は家具・建築用。《季花=春実=夏》「宵浅くふりいでし雨の—かな/万太郎」
2「桜色」の略。
3「桜襲(さくらがさね)」の略。
4芝居などで、ただで見物する かわりに、頼まれて役者に 声をかける者。転じて、露店商などの仲間で、客のふりをし、品物を褒めたり買ったりして客に買い気を起こさせる者。
5《色が桜の花に似ているところから》馬肉の俗称。桜肉。
6紋所の名。桜の花を図案化 したもの。
桜の紋所
桜の紋所の一つ「細川桜」
皇居、千鳥ヶ淵の桜
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さくら【桜】
読み方:さくら
さいたま市の区名。市の南西部、荒川 左岸を占め、埼玉大学、桜草 公園などがある。
さいたま市 桜区の位置
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世界宗教用語大事典
さくら【桜】
バラ科サクラ属の落葉木。木花之開耶姫のサクヤがサクラになったと一説にある。日本では菊と共に国花とする。散りぎわが美しいとして日本男子の象徴とされ、多くの若者がこれを例に出されて戦死している。平安から鎌倉末まで、東大寺・醍醐寺・賀茂社などで桜会と称する法会が修されていた。桜の観賞をかねたもの。西洋では純潔・処女の象徴とする。京都平野神社の四月一〇日の桜祭は有名。
Similar words:
退紅 褪紅 薄紅 石竹色 サクラ色
Japanese-English Dictionary
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さくら【桜】
〔木〕a cherry tree;〔花〕a cherry blossom
・彼岸桜
a spring-equinox cherry tree [blossom]
・八重桜
a multi-petaled cherry tree [blossom]
・山桜
a mountain cherry tree [blossom]
桜色 pink
桜色桜色の pink
・桜色のほお
rosy cheeks
桜狩りcherry-blossom viewing ⇒はなみ(花見)
桜前線 a cherry-blossom front
桜前線 Some Japanese weather forecasting services annually issue predictions on when cherry trees will blossom, and their reports are likely to be mentioned in late winter weather forecasts. Based on data for the current and past years, they use a geographical map to present the dates when Someiyoshino cherry blossoms can be expected in each part of the country and update it several times during the season. The expression used in discussing this blossoming forecast is“cherry blossom front,”a term taken from actual weather forecasting. Since Japan is a country which stretches more than a thousand miles from north to south, it takes about six weeks from the time the cherry blossom front begins in the south in March until it finally reaches the northernmost parts of Hokkaido in early May. Japanese pay eager attention to these forecasts so that they can plan blossom viewing outings and trips accordingly.(意訳:気象情報提供会社による桜の開花予想図に見られるもの.ソメイヨシノを対象として,過去と現在のデータに基づいて同じ日に開花すると予想される地点を線で結び,気象にならって桜前線と呼ぶ.日本は南北に長いため3月末から九州より北上を始め,5月初めに北海道に至る.開花予想は花見や旅行をする人たちに特に注目される)
桜漬けpickled cherry blossoms
桜肉⇒ばにく(馬肉)
・桜吹雪だった
Cherry petals fell like snowflakes.
桜餅 a rice cake filled with sweet bean paste and wrapped in a pickled cherry leaf
さくら【桜】
cherry tree《木》
cherry blossom《花》
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桜
読み方:サクラ、さくら
櫻、偽客 とも書く
(1)
(名詞)
[対訳] cherry tree; cherry blossom
(2)
(名詞)(かな表記が多い)
[対訳] (also written as 偽客) fake buyer; paid audience; shill; seat filler
(3)
(名詞)(かな表記が多い)
[対訳] hired applauder
(4)
(名詞)(口語)
[対訳] horse meat
Hán Tôm Mark Dictionary
+Show contentMark Name Dictionary
*Looking up names of animals, plants, people and places. =動物名・植物名・人名・地名を引く=