Japanese Dictionary
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かく【各】
(接頭)
漢語の名詞に付いて、それらの多くのものの一つ一つの意を表す。「-大学」「-部門」
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デジタル大辞泉
【かく】[漢字]
【各】[音]:カク
おのおの。めいめい。ひとつひとつの。「各位・各員・各界・各種・各論・各国」
【角】[音]:カク
①つの。「角質・角膜・互角・犀角(さいかく)・頭角」
②すみ。場所。「一角」
③かど。
㋐とがったところ。「稜角(りようかく)」
㋑円満でなくとげとげしい性質。「圭角(けいかく)」
④二つの直線、または面の交わったところ。「角度・鋭角・三角・死角・直角・鈍角」
⑤くらべる。競う。「角逐・角力(かくりよく)」
⑥四角。方形。「角材・角柱・角帽」
⑦相撲。「角界」
【拡(擴)】:くわく[音]:カク
ひろげる。ひろがる。「拡散・拡充・拡大・拡張」
【画】:くわく
⇒が〔画〕[漢]
【客】
⇒きゃく〔客〕[漢]
【革】[音]:カク
①かわ。なめしがわ。「革質・皮革」
②かわで作った甲冑(かつちゆう)。「兵革」
③あらたまる。あらためる。「革新・革命・沿革・改革・変革」
【格】[音]:カク・キャク・コウ
①きまり。法則。基準。「格式(きやくしき)・規格・合格・破格・別格」
②地位・身分・分限・条件。「格式(かくしき)・価格・歌格・資格・性格・風格」
③四角に組みあわせたもの。「格子(こうし)・骨格・格天井(ごうてんじよう)」
④いたる。きわめる。「格物致知」
⑤正(ただ)す。正しい。「格言・厳格」
⑥文法上、ある語句が他の語句に対して有する関係。「主格・目的格」
⑦手で打つ。「格技・格闘」
【核】[音]:カク
①たね。果実の中心にあるもの。「核果・肴核(こうかく)」
②物事の重要点。中心。「核心・中核」
③物体などの中心にあるかたまり。「地核・痔核(じかく)」
④細胞の中心になるもの。細胞核。「核酸・核膜」
⑤原子の中心になるもの。原子核。「核爆発・核反応・核分裂・核兵器」
【殻(殼)】[音]:カク
表面をおおう、かたいから。「外殻・地殻・卵殻」
【郭】:くわく[音]:カク
①都市を囲む城壁。「城郭」
②囲い。囲いを設けた場所。また、外周。「外郭・遊郭・輪郭」〔「廓」の書き換え字としても用いられる〕
【喀▼】[音]:カク
口から外に出す。はく。「喀痰(かくたん)・喀血(かつけつ)」
【覚(覺)】[音]:カク
①おぼえる。感じる。「感覚・幻覚・錯覚・視覚・触覚・知覚」
②さとる。道理を見極める。また、さとった人。「覚悟・自覚・先覚」
③目がさめる。「覚醒(かくせい)」
④はっきりあらわれる。「発覚」
【較】[音]:カク・コウ
①くらべる。「較差(かくさ)((こうさ))・比較」
②明らかなさま。「較著(こうちよ)」
【隔】[音]:カク
①へだてる。へだたる。遠ざける。「隔意・隔心・隔世・隔絶・隔離・疎隔」
②一つおきの。「隔月・隔年」
③へだて。へだたり。しきり。「間隔」
【劃▼】:くわく[音]:カク
①かぎる。くぎる。「劃定・区劃・劃期的」
②はかる。考えをめぐらす。はかりごと。「劃策・企劃・計劃・参劃」〔「画」とも書き換えられる〕
【廓▼】:くわく[音]:カク
「郭」に同じ。「外廓・城廓・遊廓・輪廓」
【赫▼】[音]:カク
①光りかがやく。勢いが盛んなさま。「赫焉(かくえん)・赫赫・赫灼(かくしやく)」
②怒りを発するさま。「赫然・赫怒」
【閣】[音]:カク
①高い建物。立派な家。たかどの。「閣下・金閣・高閣・楼閣・天守閣」
②「内閣」の略。「閣議・閣僚・組閣」
【確】[音]:カク
①たしか。「確証・確答・確報・確論」
②かたい。しっかりしている。「確定・確保・確約・確立」
③たしかめる。見極める。「確認」
【獲】:くわく[音]:カク
狩りをして鳥や獣を捕らえる。手に入れる。「獲得・漁獲・捕獲・乱獲」
【嚇】[音]:カク
①はげしく怒る。「赫」に通じる。「嚇怒」
②おどす。「威嚇・脅嚇」
【穫】:くわく[音]:カク
穀物を取り入れる。「収穫・秋穫」
【鶴▽】[音]:カク
①ツル。「夜鶴」
②ツルのようであるさま。
㋐白い。「鶴髪・鶴林」
㋑首が長い。「鶴首・鶴望」
㋒長生きする。「鶴寿」
【攫▼】:くわく[音]:カク
つかむ。つかみとる。「攫取・一攫千金」
【攪▼】[音]:カク・コウ
かきみだす。かきまわす。「攪拌(かくはん)((こうはん))・攪乱(かくらん)((こうらん))」
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三省堂大辞林第三版
おのおの[2]【各・各々】
一(名)
①(人間について)ひとりひとり。めいめい。各自。「-の義務」「-一つずつ持つ」
②(事物について)ひとつひとつ。それぞれ。各個。「-の条項を参照する」
二(代)
二人称。多人数に向かって呼びかける語。皆さん。「これ御覧ぜよ、-/平家:3」
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実用日本語表現辞典
各々
読み方:おのおの
別表記:各各
「各々」は、「それぞれ」「めいめい」を意味する表現であり、特に「複数の相手に対して呼びかける言い方」として用いられる表現である。「皆様」「皆々様」と同様の(強いて言うなら「二人称複数」の)意味で用いられることが多い。
「各々」は人を指す語として用いられることが多い。ただし、モノなどを指す語として用いられる場合もある。たとえば「各々の細胞が遺伝子情報をもつ」とか「各々の機関が連携して実施すべき施策」などのようにもいう。
漢字の「各」には「それぞれ」あるいは「いろいろな」といった意味がある。「多くの物のひとつひとつ」というニュアンスで用いられることも多い。各種・各国・各地・各方面・各チーム、等々、数多くの熟語がある。
「各々」の読み方は「おのおの」である。これは訓読みである。
実は「各」の1字だけでも「おのおの」と読める。しかし「各々」という畳語の形で用いられる場合が多い。「各」の1字だと「カク」と音読みすることが多くて分かりにくいためか、「各」よりも「各々」の方がよく用いられる。
「各々」のような「実は1字でも同じ読み方をする」言葉としては、「偶々(たまたま)」なども挙げられる。
「各々」は、複数・多数の人やモノを「個からなる集団」あるいは「集団の中の個」として扱う意味をもつ表現である。いわば「個からなる全体の中の個々」。大勢の人を、はじめからひとつの集団として扱うのではなく、あくまでも集団を構成している個々人として扱うのであり、その結果として集団全体として扱うことにもなるのである。
「各々」の類義語は多く、たいてい相互に入れ替えても問題なく使える。
ひとりひとりめいめいそれぞれ(夫々、其々)各自・各人個々人・個人個人「ひとりひとり」「めいめい」は、もっぱら人を指す語として用いられる。モノに対しては用いられない。また「(個々人からなる)集団全体」という意味合いでは用いられず、もっぱら「(集団に含まれている)個人個人」を指す意味合いで用いられる。
「それぞれ」は、「個からなる全体の中の個々」を指すという意味では「各々」と相通じるが、特に「それぞれ異なっている」「それぞれ別々である」という意味合いで用いられることが多い。「各々」はどちらかといえば個々を同列・一様・同条件に扱う意味合いで用いられることが多い。
(2022年11月29日更新)
Similar words:
それぞれ めいめい てんでに おのおの
Japanese-English Dictionary
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各々
読み方:おのおの
各各、各 とも書く
(1)
(名詞、副詞)
[対訳] each
(2)
(代名詞)(古語)
[対訳] you (plural)
Hán Tôm Mark Dictionary
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*Looking up names of animals, plants, people and places. =動物名・植物名・人名・地名を引く=