Japanese Dictionary
-Hide content三省堂大辞林第三版
しゅかん:-くわん[0]【主観】
①対象について認識・行為・評価などを行う意識のはたらき、またそのはたらきをなす者。通例、個別的な心理学的自我と同一視されるが、カントの認識論では個別的内容を超えた超個人的な形式としての主観(超越論的主観)を考え、これが客観的認識を可能にするとする。→主体
②自分ひとりだけの考え。「-だけで言うのは困る」「それは君の-だ」▽⇔客観〔西周(にしあまね)訳「心理学」(1878年)に英語subjectの訳語として載る〕
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デジタル大辞泉
しゅ‐かん〔‐クワン〕【主観】
読み方:しゅかん
《subject》
1ラテン語のsubjectum(下に置かれたもの)に由来し、スコラ哲学以来、18世紀ごろまでは性質・状態・作用を担う基体を意味した。近世以後は認識し行為する人間存在の中心である自我をいう。特にカントでは、先験的意識としての主観が設定された。⇔客観。→主体
2その人ひとりのものの見方。「できるだけ—を排して評価する」⇔客観。
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実用日本語表現辞典
主観
主観(しゅかん)とは、個々の人が持つ独自の視点や感情、思考を指す言葉である。個々の経験や価値観に基づいて形成され、それぞれの人が世界を理解し、解釈するための基盤となる。主観は、人間が物事を認識し、理解する過程で不可欠な要素である。主観は、客観と対比されることが多い。客観は、個々の人の視点や感情を排除した、普遍的な視点からの認識や理解を指す。主観と客観は、それぞれが物事を理解するための異なる視点を提供し、これらを適切に組み合わせることで、より深い理解を得ることが可能となる。また、主観は、個々の人が自己を理解し、自己を表現するための手段でもある。自己の感情や思考、価値観を通じて、自己を他者に伝えることができる。このように、主観は、人間の認識、理解、自己表現の重要な要素である。
(2023年9月16日更新)
Similar words:
主観性
Japanese-English Dictionary
-Hide content
しゅかん【主観】
subjectivity
主観的(に) subjective(ly)
・点数は審査員の主観によってまちまちであった
The scores varied according to the personal opinions of the judges.
・彼の論文はきわめて主観的だ
His thesis is highly subjective.
・主観を交えずに話す
talk 「without being subjective [objectively]
主観主義〔哲学〕subjectivism
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主観
読み方:しゅかん
(1)
(名詞)
[対訳] subjectivity; subject (philosophical); ego
(2)
(名詞)
[対訳] one's personal opinion; one's own idea
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