Japanese Dictionary
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イデオロギー【(ドイツ)Ideologie】
読み方:いでおろぎー
1政治・道徳・宗教・哲学・芸術などにおける、歴史的、社会的立場に制約された考え方。観念形態。
2一般に、思想傾向。特に、政治・社会思想。
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新語時事用語辞典
イデオロギー
英語:ideology
「イデオロギー」とは、「社会のあり方などに対する考え方」や「人の行動を左右する考え方や信条」、場合によっては「偏った物の見方」という意味で用いられる言葉である。
「イデオロギー」は、基本的には、「社会はこうあるべきだ」という理念が理論的にまとめ上げられたもの、特定の理念や観念が体系としてまとめられたもの、などを指す意味で使える表現である。
今日においては、イデオロギーは「政治に関する思想・信条」あるいは「政治理念のよりどころとなっている立場や考え方」といった意味の語として用いられることが多い。そして「特定方面に偏向した(歪曲を含んだ)思想」という否定的な意味合いが込められることが多い。
例文:「この新聞の社説は特定のイデオロギー色が強い」
政治思想・信条という意味におけるイデオロギーは、特定の見解に基づく理論の体系である。それ自体は理路整然としており、この理論を実践すれば理想的な社会が実現できるという確信をも抱かせ得る。しかしこの確信は、イデオロギーの外側にあってイデオロギーと対立するような見解や立場とは相容れない場合も多い。そのためイデオロギーは社会的・政治的な対立の根本要因となり得る。
イデオロギーの対立に起因する争いを「イデオロギー闘争」と呼ぶことがある。一般的には「イデオロギー闘争」といえばマルクス・レーニン主義において提唱された社会階級間のイデオロギーの相違に基づく闘争を指す。新日本プロレスでは「価値観や理念・美学の相違による敵対関係」というような意味で「イデオロギー闘争」の語が用いられている。
イデオロギーは「思想」と言い換えられる場合も多い。観念の体系という意味ではイデオロギーも思想の一種である。ただし政治思想としてのイデオロギーは往々にして実践や言論としての表出を伴う。そして排他的な言論、排他的な行動として受け止められがちである。
イデオロギーの語が政治思想の意味で用いられる場合、大抵は、そのイデオロギーに懐疑的な立場の者によって、ネガティブな意味を込めて用いられる。その意味でイデオロギーという呼称はある種のレッテル貼りである。
極言すれば、イデオロギーとは、あるイデオロギーに立脚している者が対立する(相容れない)イデオロギーを指して用いる語である、とすら表現し得る。
イデオロギーという呼称がある種のレッテル貼りである以上、どのような思想や立場がイデオロギーに該当するのか、しないのか、という判断基準が厳然としてあるとは言いがたい。
見方にもよるが、共産主義も、資本主義も、民主主義も、帝国主義も、いわゆるリベラル思想も、戦後日本のいわゆる自虐史観も、イデオロギーの一種として扱われ得る。
「思想」と「イデオロギー」の違いは、イデオロギーが「社会・政治・歴史観に関する」「行動や生活に結びつきやすい」思想体系という意味で用いられやすく、思想はより広範かつ実践に直結しない形でも用いられやすい、という点でおおむね使い分けられているといえる。
(2022年11月22日更新)
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実用日本語表現辞典
イデオロギー
英語:ideology
イデオロギーとは、社会や政治に関する根本的な価値観や信念を体系化した思想である。一般的には、個人や集団が持つ世界観や行動原理を指し、特定の政治的立場や社会的目標を支持するための基盤となる。イデオロギーは、歴史的に多様な形態をとり、それぞれの時代や地域において異なる特徴を持つ。
主要なイデオロギーには、リベラリズム、保守主義、社会主義、共産主義、民族主義、宗教主義などがある。これらのイデオロギーは、政治的なスペクトルにおいて左右や上下に位置づけられることが多い。また、イデオロギーは、政治家や政党、運動、国家などによって採用され、政策や法律、制度の形成に影響を与える。
イデオロギーは、個人や集団のアイデンティティを形成する要素の一つであり、同じイデオロギーを共有することで連帯感や共同体意識が生まれることがある。しかし、異なるイデオロギーを持つ者同士では、対立や摩擦が生じることもある。このようなイデオロギー間の対立は、歴史的に多くの政治的な争いや戦争の原因となってきた。
(2023年6月12日更新)
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ideology
別表記:イデオロギー
「ideology」とは、「観念形態」といった言葉で表されるように特定の社会集団における思想や行動の在り方を根底で制約している考え方の体系をさし示す英語表現である。「ideology」とは「ideology」の意味
「ideology」とは、ものごとに対する根本的な考え方をさし示す意味の英単語で、「観念形態」「意識体系」「思想」「イデオロギー」などと表現される言葉である。「観念形態」という意味で用いられる場合は、特定の社会集団や社会的な属性、社会的立場の中で、その考え方や行動、生き方などの全ての面を堅固に制約している観念の体系をさす。すなわち、特定の国家や社会的な階級、性別に属する集団が、それぞれ政治や道徳、哲学、芸術、宗教などの分野でどのようにふるまうのかを厳密に規定する観念や信条の知識の集積である。この中で、特に政治的立場に基づく考え方や思想の傾向を切り取って「イデオロギー」ということもある。
「ideology」という言葉は、18世紀から19世紀にかけてフランスの政治家で哲学者デステュット・ド・トラシーがその著書の中で使用したのが初めてとされ、当初は観念の起源を論点の中心に据え、その先天性・後天性を解き明かそうという学問的立場に立脚するものであった。トラシーらの学究勢力は政敵であったナポレオンから「イデオローグ」と呼ばれ、「空論家」と揶揄されたが、このエピソードから「ideology」は「空理空論」という意味もあわせて持つようになった。
「ideology」が学問的な観念論から離れて政治的な意味を持って使われ始めたのは、マルクスとエンゲルスの共著である「ドイツ・イデオロギー」が出版されて以降である。この中で階級社会におけるイデオロギーの分析という立場で改めて「ideology」が規定し直され、政治的思想の在り方を論じるさまざまな視点を「イデオロギー」とする見方が定着するようになった。
「ideology」は、文法的に名詞の用法に限られるため、「観念的な」のように形容詞として用いる場合は「ideological」、「イデオロギーに関して」などのように副詞的に使う場合は「ideologically」を使用する。「ideology」の発音・読み方「ideology」の発音記号は「àidiɑ'lədʒi」となり、日本語読み風にカタカナ表記した場合は「アイデオロジー」と読む。なお、「ideology」に「イデオロギー」という日本語をあてるのは、これがドイツ語風の読み方であり、マルクス主義の思想とともに日本に輸入された言葉であったことによる。このことから、「ideology」を日本語読み風にカタカナ表記する際は「アイデオロジー」、「ideology」の訳語としては「イデオロギー」という使い分けをするのが一般的である。「ideology」の語源・由来「ideology」の語源は、フランス語の「ideologie」である。また、「ideologie」は、ギリシヤ語で「観念」という意味の「idea」と「言語」という意味の「logos」が組み合わさった言葉に由来している。「ideology」を含む英熟語・英語表現「political ideology」とは
「political ideology」とは、「政治イデオロギー」という意味を表す表現である。「political ideologyの種類」とは主な「political ideology」には、国家権力や宗教などあらゆる政治的権威や権力を否定する「無政府主義」、「マルクス主義」に代表される「共産主義」、従来の伝統や習慣を重んじる「保守主義」などがある。また、女性解放思想に基づく社会運動の総称である「フェミニズム」、自由と平等の権利に基づく政治姿勢を中心にすえる「リベラリズム」、国家という独立した共同体で所属する民族のもとに価値観を形成する「ナショナリズム」、個人主義や自由主義の弊害を排して、より自由で平等な社会体制を目指していこうとする「社会主義」なども「political ideology」の一つである。「ideology」の使い方・例文「ideology」の使い方・例文としては、「Communitarianism is an ideology that is counter to liberalism.(共同体主義は、自由主義に対抗する政治思想だ)」、「It goes without saying that the ideology is behind the times.(言うまでもないが、その思想は時代遅れである)」、「The fundamentalist ideology was not imposed by foreign countries.(原理主義思想それ自体は、外国から持ち込まれたものではない)」などを挙げることができる。
(2023年4月10日更新)
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イデオロギー
英語:ideology
「イデオロギー」とは・「イデオロギー」の意味
「イデオロギー」とは、観念と思想を合わせた言葉で、日本語では「観念形態」や「思想形態」と呼ぶ。SNSやYahoo!知恵袋などでは「政治や社会に対する考え方」を指して「イデオロギー」とする使用例が多い。なお、考え方を表現する語としては「アイデンティティ」というものがあるが、これは「イデオロギー」とは大きく異なる語だ。「イデオロギー」が示すものは、人間の行動を決定づける根本的な考え方、あるいは考えの体系のことである。対して「アイデンティティ」が示すものは、自分が何者か確信させるための考え方のことである。
日本語における「イデオロギー」の元となった言葉はドイツ語の「ideologie」。「ideologie」の語源はギリシャ語の「イデア(観念)」と「ロゴス(言語)」だ。英語では「ideology」とつづる。「イデオロギー」という概念の初出は、フランスの唯物論者「デステュット・ド・トラシー」の著作「観念学原理」だ。この本が出版された後、「イデオロギー」の概念は世界へと広がっていった。だが、現在においても「イデオロギー」には決まった定義があるわけではない。考え方や主義によって、さまざまな定義が存在している。
例えば、マルクス主義からみる「イデオロギー」は、社会的な上部構造を維持させる観念であると説く。階級社会においては、特定の階層が利益を得つづけることで、イデオロギーが優勢的に構築されていく。その結果、上部構造と下部構造を作りあげ、構造の相互作用によってイデオロギーを必然的に正当化させていく(虚偽意識としてのイデオロギー)。そのため、階級闘争(階級間に生まれる社会的格差の打破を目的とする闘争)が社会成長に必要であるとするマルクス主義において、イデオロギーの批判は最重要の事柄となった。マルクス主義における「イデオロギー」という言葉の使用は、1845年に出版された「ドイツ・イデオロギー」(著者:カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス)が初出である。
マルクス主義以外の「イデオロギー」の定義には、次のようなものがある。
・「イデオロギー」は世界観を指す言葉だ。
・先入観を持った偏った考え方を意味する。
・「イデオロギー」は闘争的な観念である。
・政治理念と政治目的が結合した考え方。
・政治的あるいは宗教的な観念を指す。
何が「イデオロギー」で、何が「イデオロギー」に含まれないのかも、立場や時代によって大きく異なる。「イデオロギー」という語が何を意味しているかは、文脈から判断して理解するしかないだろう。「イデオロギー」の熟語・言い回し政治イデオロギーとは
「政治イデオロギー」とは、政治に関する思想形態を指す。「政治イデオロギー」は多数存在している。無政府主義・共産主義・保守主義・ナショナリズムなどは、代表的な例であるといえるだろう。また、環境主義・フェミニズム・リベラリズムなど、政治とは直接関係がなさそうに見えるイデオロギーも、「政治イデオロギー」の一種である。なお、仏教・キリスト教・イスラム教といった宗教が「政治イデオロギー」と密接に結びつくこともある。「イデオロギー」の使い方・例文・国家が用いる社会システム自体がイデオロギーを正当化させるための装置なのだ。
・20世紀初頭はイデオロギーが社会を支配した時代だといえる。
・議論をすることは大切なことだが、イデオロギーに染まり過ぎるのはよくない。
・科学もまた、従来の政治や宗教と同じく、イデオロギーとなり得るのだ。
・報道には何らしかのイデオロギー性が含まれている。
・私が伝えたいことは、決してイデオロギー的なことではありません。
・彼らの論争は罵詈雑言ばかりで、もはやイデオロギーの争いとはいえない。
・政党は政治主張やイデオロギーによってまとまった団体といえるだろう。
・イデオロギーに振り回されてはいないかと自身の考えを省みる。
・急進的なイデオロギーを持った団体が市民の支持を集めている。
(2022年12月6日更新)
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イデオロギー
別表記:イデオロジー
英語:ideology
イデオロギーは、物事に関して歴史的・政治的な自分の立場によって構築された考え方のことである。
イデオロギーの語は、考えをまとめた集合体としての意味を持つ。主に政治や経済、歴史などの分野で使用されるが宗教や哲学、芸術などの分野でも用いられている。どちらかというと偏った思想というイメージが強く、否定的な意味で用いられることが多い。
民主主義や資本主義もイデオロギーの一種である。社会主義、共産主義、独裁主義もイデオロギーである。イデオロギーは、語尾に「主義」が付くケースが多い。
イデオロギーの語源イデオロギーの語源はフランス語のideologie(イデオロジー)である。ideologieは、「観念」を意味する「idea(イデア)」と、思想を意味する「logos(ロゴス)」を組み合わせた語である。デステュットドトラシーの「イデオロジー原論」(1804年~1815年)で初めて見られた。その後、マルクス・エンゲルスの「ドイツ・イデオロギー」(1845年~1846年)でイデオロギーという言葉が知られるようになった。
日本には、ドイツを経由してイデオロギーの語が入ってきたとされる。そのため日本では、ドイツ語由来の「ideologie(イデオロギー)」が使用されるようになった。ちなみに、英語圏では「Ideology(アイディオロジー)」と表記される。
イデオロギー闘争とはイデオロギー闘争とは、2つ以上の考えの違う集団同士で主張を繰り広げ、闘争に発展することである。世界的な歴史を見ると、アメリカ合衆国とソビエト社会主義共和国連邦の冷戦である。自由な商売ができる中で貧富の格差が生まれる資本主義(米国)と、全員が平等な世の中を目指す社会主義(ソ連)という異なるイデオロギーによって起こった戦争であった。
イデオロギーの類義語、イデオロギーの対義語イデオロギーの類義語は理論体系や主義、思想、ドグマなどが挙げられる。理論体系とはその人が信じている物の大まかな考え方(全体像)を指す。思想は類義語であるが、イデオロギーとは使い分けられることが多い。イデオロギーは、政治の分野でよく使われるが、思想は政治の分野以外でも使われている。
イデオロギーの対義語は個人主義である。
(2018年9月21日更新)
Similar words:
観念形態
Japanese-English Dictionary
-Hide content
イデオロギー
an ideology[< ((ドイツ語)) Ideologie]
イデオロギーの ideological
・彼と私とはイデオロギーが違う
He and I 「have different philosophies [hold to different ideologies].
Hán Tôm Mark Dictionary
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*Looking up names of animals, plants, people and places. =動物名・植物名・人名・地名を引く=