Japanese Dictionary
This may refer to:廻る 海松 見る 診る
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三省堂大辞林第三版
めぐ・る[0]【巡る・回▽る・廻▼る】
(動:ラ五[四])
①物の周囲をたどって進む。「池を-・る」
②一定の経路に従って進んでもとに戻る。「血液が体内を-・る」「季節が-・る」
③あちらこちらと移り動く。「秘湯を-・る旅」「をみなへし咲きたる野辺を行き-・り/万葉集:3944」
④物のまわりを取り囲む。「池を-・る小道」「本堂を-・る廊下」
⑤ある事を中心としてつながり合う。「入札を-・る疑惑」「賛否を-・って議論が白熱する」
⑥回転する。「思ふやうに-・りて、水を汲み入るる事/徒然:51」
⑦輪廻(りんね)する。「六道四生に-・る事もまた、財を貪るに依りて有る事也/今昔:4」
⑧生き長らえる。「我かくて憂き世の中に-・るとも/源氏:手習」
⑨時がたつ。「雲の上に千代を-・らむ初めとて/増鏡:さしぐし」〔「巡らす」に対する自動詞〕
[句項目]巡り巡って・回る因果
みる[1]【〈海松〉・〈水松〉】
①緑藻類ミル目の海藻。日本の沿岸に普通に見られ、水深1~20メートルの波の静かな海底に生える。藻体は濃緑色でひも状、二また分岐を繰り返し扇状に広がる。高さ10~30センチメートル。食用にもする。ミルメ。ミルブサ。[季]夏。
②染め色の名。黒みがかった萌黄(もえぎ)色。暗緑色。
③襲(かさね)の色目の名。表は萌黄、裏は青。四季の祝儀に着用。
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三省堂大辞林第三版
みる[1]【見る】
(動:マ上一)[文]:マ上一
一
①視覚によって、物の形・色・様子などを知覚する。「建物を正面からみる」「みたことのない鳥がいる」「不正をみてみないふりをする」「みるからに強そうな男」「しばらくみないうちにずいぶん変わった」「みるも無残な最期」
②(「観る」とも書く)風景などを、そこへ出かけていって楽しむ。見物する。「桜をみに行く」
③(「観る」とも書く)芝居や映画、スポーツの試合などを鑑賞する。「まだ歌舞伎をみたことがない」「内野席で野球をみる」
④文字・図などによって表されている内容を理解する。「朝刊はまだみていない」「心電図をみる」
⑤存在を確認する。認める。ある。「みられる」の形で用いることが多い。「まれにみる秀才」「昔の農家に多くみられる間取り」
⑥判断を下すために、物事の状態などを調べる。「雲をみる」「相手の出方をみる」「様子をみる」「味をみる」「湯かげんをみる」
⑦
㋐判断する。評価する。「世間を甘くみる」「人をみて法を説く」
㋑(「診る」とも書く)医者が体の様子を調べ、健康状態を判断する。診断する。「患者をみる」
㋒うらなう。「手相をみる」
㋓鑑定する。「彼がみて一休の書というのだから確かだろう」
㋔(「…からみて」などの形で)その立場に立って判断することを表す。…からいうと。「私からみるとどっちもどっちだ」「全体としてみればよくできている」
㋕(「…にみる」の形で)ある限られた範囲を対象として結果・結論を導く。「流行歌にみる世相」「若者にみる敬語意識」
⑧(「看る」とも書く)悪い事態にならないよう、気を配って世話をする。「買い物に行っている間、この子をみていて下さい」「入院中の親の面倒をみる」「かの御かはりにみ奉らむ/源氏:玉鬘」
⑨責任をもって指導・助言をする。「息子の勉強をみてもらう」「子会社の経理もみることになった」
⑩好ましくないことを身に受ける。経験する。「失敗の憂き目をみる」「馬鹿をみる」「痛い目をみる」
⑪動作・作用が実現する。「完成をみる」「なかなか意見の一致をみない」
⑫会う。特に、異性と会う。また、男女の交わりをする。「今はみきとなかけそ/源氏:帚木」
⑬夫婦として暮らす。「さやうならむ人をこそみめ/源氏:桐壺」
二(補助動詞)
①動詞の連用形に助詞「て(で)」を添えた形に付いて用いられる。
㋐(意志動詞に付いて)ある動作を試みにする意を表す。ためしに…する。古語では、助詞「て」を伴わず、動詞の連用形に直接付いた形でも用いることがある。「ノートに要旨を書いてみる」「旅行にでも行ってみたくなった」「ちょっとつまんでみる」「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり/土左」「いざ都へと来てさそひみよ/和泉式部日記」
㋑(無意志動詞にも付いて、「…てみると」「…てみれば」「…てみろ」などの形で用いられる)その運動がなされることを条件として、結果として新しい事態や認識が起こることを表す。「なるほど、そう言われてみれば、本当にそうだ」「気がついてみると、すっかり人通りがとだえていた」
②名詞に助詞「で」を添えた形に付いて、「…である」の意に用いられる。
㋐(「…でみれば」「…でみると」などの形で)「…であるので」「…だから」の意を表す。「後家でみれば何もさほどの不義といふのでもあるまい/人情本・いろは文庫」
㋑(下に命令または放任の言い方を伴って)「もし…であったら」の意を表す。「あれが外の者でみねえ、どんなに気の毒だか知れやあしねえ/滑稽本・七偏人」
[慣用]足下(あしもと)を-・大目に-・血を-・泣きを-・日の目を-・目八分に-・余所(よそ)に-/様(ざま)をみろ・それみたことか
[表記]みる(見・観▽・診・看▽)
「見る」は“物の形や色を目で感じる。判断する”の意。「窓の外を見る」「テレビを見る」「朝刊を見る」「湯加減を見る」「世間を甘く見る」「見ると聞くとは大違い」「観る」は“見物する。眺める。芝居などを鑑賞する”の意。「見る」とも書く。「桜を観に行く」「芝居を観る」「診る」は“診察する”の意。「医者に診てもらう」「患者の脈を診る」「看る」は“気を配って世話をする”の意。「病気の親を看る」「病人を看る」
[句項目]見ての極楽住みての地獄・見ての通り・見て見ぬ振り・見ぬ商いはできぬ・見ぬが花・見ぬ京の物語・見ぬこと清し・見ぬ世の人を友とす・見も知らぬ・見る影も無い・見る事は信ずる事なり・見ると聞くとは大違い・見るに忍びない・見るに堪えない・見るに見かねる・見るも法楽聞くも法楽・見れば見るほど・見れば目の毒
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デジタル大辞泉
みる【見る/▽視る/▽観る】
[動マ上一][文][マ上一]
1目で事物の存在などをとらえる。視覚に入れる。眺める。「みればみるほど良い服」「星空をみる」
2見物・見学する。「映画をみる」
3(「看る」とも書く)そのことに当たる。取り扱う。世話をする。「事務をみる」「子供のめんどうをみる」
4調べる。たしかめる。「答案をみる」
5(「試る」とも書く)こころみる。ためす。「切れ味をみる」
6観察し、判断する。また、うらなう。評価する。「人をみる目がない」「運勢をみる」「しばらくようすをみる」
7(「診る」とも書く)診断する。「脈をみる」
8読んで知る。「新聞でみた」
9身に受ける。経験する。「痛い目をみる」10(ふつう、前の内容を「と」でくくったものを受けて)見当をつける。そのように考える。理解する。「遭難したものとみられる」「一日の消費量を三千トンとみて」11夫婦になる。連れ添う。「さやうならむ人をこそみめ」〈源・桐壺〉12(補助動詞)動詞の連用形に「て」を添えた形に付く。㋐「てみる」の形で、ためしに…する、とにかくそのことをする意を表す。「一口、味わってみる」「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」〈土佐〉㋑「てみると」「てみたら」「てみれば」などの形で、その結果、ある事実に気づいたり、その条件・立場が認められたりすることを表す。「踏みこんでみるともぬけのからだった」「親としてみれば、そう言わざるをえない」[下接句]足を重ねて立ち目を側(そばだ)てて視(み)る・足元を見る・大目に見る・形(かた)を見る・眼下に見る・木を見て森を見ず・様(ざま)を見ろ・鹿(しか)を逐(お)う者は山を見ず・下目に見る・獣(じゅう)を逐(お)う者は目に太山を見ず・白い目で見る・盾(たて)の両面を見よ・縦から見ても横から見ても・血を見る・罪無くして配所の月を見る・面(つら)あ見ろ・時を見る・長い目で見る・泣きを見る・馬鹿(ばか)を見る・人には添うてみよ、馬には乗ってみよ・日の目を見る・脈を見る・目八分(めはちぶん)に見る・面倒を見る・夢を見る・余所(よそ)に見る
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三省堂大辞林第三版
みる[1]【診る】
(動:マ上一)
診察する。「患者をみる」「脈をみる」→見る:
一:⑦:㋑
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Japanese-English Dictionary
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