Japanese Dictionary
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すずろ【▽漫ろ】
読み方:すずろ
[形動][文][ナリ]《「そぞろ」と同語源》
1(多く「すずろに」の形で)あてのないさま。また、これといった理由・目的のないさま。漫然。「人をして—に尊敬の念を起こさせる」〈倉田・愛と認識との出発〉「陸奥(みち)の国に—に行きいたりにけり」〈伊勢・一四〉
2意外なさま。思いがけないさま。「うたてある主(ぬし)のみもとに仕うまつりて、—なる死にをすべかめるかな」〈竹取〉
3興趣のないさま。面白くないさま。「衣(きぬ)などに—なる名どもを付けけむ、いとあやし」〈枕・一三四〉
4あるべき程度を超えているさま。むやみ。やたら。「—なる酒のみは衛府司のするわざなりけり」〈宇津保・嵯峨院〉
5思慮のないさま。軽率。「—に言ひ散らすは、さばかりの才にはあらぬにやと聞こえ」〈徒然・一六八〉
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すぞろ【▽漫ろ】
読み方:すぞろ
[形動ナリ]「すずろ」に同じ。「聖もこれを見奉って—に墨染めの袖をぞ絞りける」〈平家・一二〉
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そぞろ【▽漫ろ】
読み方:そぞろ
[形動][文][ナリ]《「すずろ」と同語源》
1これといった理由もなしにそうなったり、そうしたりするさま。なんとなく。「—に寂しさを覚える」
2心が落ち着かないさま。そわそわするさま。「結婚式が近いので気も—だ」
3不本意なさま。意に満たないさま。「この君のかく—なる精進をしておはするよ」〈かげろふ・中〉
4かかわりのないさま。「—なる古い頭(かうべ)を白い布に包んでたてまったりけるに」〈平家・一二〉
5むやみなさま。やたら。「かたくななる人のその道知らぬは、—に神の如くに言へども」〈徒然・七三〉[副]わけもなく。なんとなく。「—寒さが身にしみる」
Japanese-English Dictionary
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漫ろ
読み方:すぞろ、そぞろ、すずろ
(1)
(形容動詞/ナ形容詞)(かな表記が多い)
[対訳] restless; on edge (and unable to concentrate); distracted
(2)
(副詞)(かな表記が多い)
[対訳] (of an emotional or psychological state) for some reason
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