
Japanese Dictionary
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いち‐ぶつ【▽逸物】
読み方:いちぶつ
「いちもつ(逸物)」に同じ。「この太刀、寸こそ短けれども、身においては—にてあるぞ」〈義経記・五〉
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実用日本語表現辞典
いちもつ
別表記:一物、逸物
「いちもつ」とは、1つだけのものや心に残るわだかまりのことを意味する表現。「いちもつ」とは・「いちもつ」の意味
「いちもつ」とは、「1つのもの」を意味する。このほか「わずかな量のもの」「心に残るわだかまり」あるいは「金銭」を意味する言葉だ。「Kの胸に一物(いちもつ)があって、談判でもしに来られたように思われて(夏目漱石『こころ』より引用)」のように用いる。「いちもつ」は漢字では一般的に「一物」と表記するが「逸物」と書くこともある。「逸物」は「周囲のものよりも突出して優れていること」を意味する言葉だ。「どの馬を見ても磨墨ほどの逸物(いちもつ)はいないので彼はすつかり気をよくして上機嫌になつていた。(伊丹万作『余裕のことなど』)」のように用いるとよいだろう。
「いちもつ(一物)」は「男根(陰茎・男性器の身体から突出した部分)」を意味することもある。この意味での「いちもつ」はお笑いコンビ「どぶろっく(メンバー:森慎太郎・江口直人、浅井企画所属)」が下ネタとして用いたことがよく知られている。「どぶろっく」の歌ネタがテレビで放送された当時は、言葉の意味がわからず、Yahoo!知恵袋において「いちもつ」が何であるか尋ねる質問が多く寄せられた。また「いちもつは放送禁止用語にかかるのではないか?」という疑問を持った人も少なくなかった。
放送禁止用語(放送中止用語・放送自粛用語)とは何らかの理由で放送にふさわしくない言葉を、放送局や新聞社などが自主規制によって使用禁止にしている言葉のことである。放送禁止用語は各放送局において関係者に限り知らされているので、どのような語が含まれているか正確には把握されていない。だが「いちもつ」という言葉は放送禁止用語には含まれていないとみられる。「いちもつ」の語源・由来「いちもつ(一物)」という言葉が正確にいつから用いられてきたのか、その由来や語源は不明なところが多い。だが平安時代中期(11世紀)に記された「本朝文粋(ほんちょうもんずい)」には「天下一物已上連二賓榻於林頭」との記載がある。そのため、平安時代中期にはすでに用いられていたであろうことがわかる。なお、表記では「一物(いちもつ)」であるが、その意味は「特に優れたもの」を指す「逸物(いちもつ)」だ。
「逸物」の意味での使い方なら、平安時代中期に記された宇津保(うつほ)物語(970年から999年頃)の春日詣において「世の中に名高き逸物の者どもをなむ」との記載が見られる。「いちもつ」が現代の用法や意味に近い形となったのは江戸期であるとされている。主に武士の言葉として使われた。「いちもつ」の熟語・言い回し一物があるとは
「一物がある」とは、「いちもつがある」と読む。「内心に秘めたたくらみ(思い・わだかまり)を持つ」といった意味で用いられる。「心中に秘めたたくらみがあること」を「腹に一物がある」という。類似する表現に「胸に一物」というものがある。これは「心にわだかまりがある」ことを意味する。
いちもつをくださいとは
「いちもつをください」とは、日本のお笑いコンビ「どぶろっく」の持ちネタ「農夫と神様」で使われたフレーズ「大きな一物をください」を指す言葉だ。「いちもつをください」の意味は「男根(いちもつ)をください」である。
大きな一物をくださいとは
「大きな一物をください」とは、お笑いコンビ「どぶろっく」の「農夫と神様」で用いられたフレーズである。「農夫と神様」のことを指す場合もある。「農夫と神様」は、病の母を助けるために森に入った農夫の願い事を、神様が1つだけなんでも叶えてやろうと言うのに、農夫は母の病を治すよりも「大きな一物」を求める、という歌ネタのことだ。ここで使われている「一物(いちもつ)」は「男根」のことを意味する。「農夫と神様」は2019年9月21日の「キングオブコント 2019」の決勝においても披露された。結果、圧倒的点数を獲得し優勝した。
「農夫と神様」は配信限定シングルとして「農夫と神様~大きなイチモツ~」として、2022年9月7日に発売された。2022年9月21日に発売された、どぶろっくの4枚目のアルバム「バストアルバム」にも収録されている。
いちもつの不安とは
「いちもつの不安」とは、「一抹の不安(いちまつのふあん)」を書き間違えて生まれた言葉で、Twitterで話題になった。書き込みをしたのは、ファッション・ヘアスタイル・美容などを紹介しているメディアニュース会社「株式会社MERY」のTwitterアカウント。2019年1月30日の投稿において「いちもつの不安(原文:イチモツの不安)」と投稿した。2023年1月の時点では、すでにこの投稿は削除されている。なお「一抹の不安」は「少しだけ残った不安の念」「(気にするまでもないほどの)小さな不安要素」という意味である。
(2023年2月3日更新)
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いち‐もつ【▽逸物】
読み方:いちもつ
群を抜いて 優れているもの。特に、犬・牛・馬、または人などにいう。いちもち。いちぶつ。いつぶつ。「犬は三頭が三頭ながら、大きさも毛なみも一対な茶まだらの—で」〈芥川・偸盗〉
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いつ‐ぶつ【逸物】
読み方:いつぶつ
「いちもつ(逸物)」に同じ。
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*Looking up names of animals, plants, people and places. =動物名・植物名・人名・地名を引く=