
Japanese Dictionary
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て
1五十音図タ行の第4音。歯茎の無声破裂子音[t]と母音[e]とからなる音節。[te]
2平仮名「て」は「天」の草体から。片仮名「テ」は「天」の初3画から。
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て
[助動]《完了の助動詞「つ」の未然形・連用形》⇒つ[助動]
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て
《助詞「って」が「ん」で終わる語に付く場合に用いられる》
《一》[格助]「って
《一》」に同じ。「今、なん—言った」「人間—ものは偉大な物だ」
《二》[係助]「って
《二》」に同じ。「山田さん—いい人ね」「それはいかん—、もう遅いよ」
《三》[終助]「って
《三》」に同じ。「そんなことはありません—」
[補説]
《三》は近世以降みられ、「夏は昼寝にかぎるて」のような「ん」に付かない言い方もあるが、現代語ではあまり用いられない。
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て
[格助]《上代東国方言》引用の格助詞「と」に同じ。「父母が頭(かしら)掻(か)き撫で幸(さ)くあれ—言ひし言葉(けとば)ぜ忘れかねつる」〈万・四三四六〉
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て
《一》[接助]活用語の連用形に付く。ガ・ナ・バ・マ行の五段活用動詞の音便形に付く場合は「で」となる。形容詞、形容詞型助動詞に付く場合は「って」の形をとることもある。
1ある動作・作用から、次の動作・作用へと推移・連続する意を表す。「学校に行っ—勉強する」「着替えをすませ—寝る」「春過ぎ—夏来たるらし白妙の衣干したり天の香具山」〈万・二八〉
2原因・理由を表す。…ので。…ために。「頭が痛く—寝ていた」「老いかがまり—室(むろ)の外(と)にもまかでず」〈源・若紫〉
3手段・方法を表す。「歩い—通学する」「泣い—抗議する」
4時間の経過を表す。「卒業し—五年になる」
5並立・添加を表す。「雨が降っ—風が吹く」「大きく—甘い柿」「昔、男臥し—思ひ、起き—思ひ」〈伊勢・五六〉
6逆接を表す。「わかってい—答えない」「見—見ぬふり」「昔、男身はいやしく—、いとになき人を思ひかけたりけり」〈伊勢・九三〉
7(「…て…て」の形で)強調の意を表す。「売っ—売っ—売りまくる」
8(「…について」「…に関して」「…に関して」「…にとって」などの形で)次の動作・作用の行われる事態・状況・関係事物などを提示する意を表す。「この問題に関し—触れるならば」「我々にとっ—大事なことは」
9補助動詞に続けて、動作・作用の内容を具体的に示す意を表す。「思い出し—みる」「嫌になっ—しまう」「五条なる家たづね—おはしたり」〈源・夕顔〉10連用修飾語を作り、状態・様子を表す。「いといたく面痩(おもや)せ給へれど、なかなかいみじくなまめかしく—、ながめがちに音(ね)をのみ泣き給ふ」〈源・夕顔〉
《二》[終助]活用語の連用形に付く。ガ・ナ・バ・マ行の五段活用動詞の音便形に付く場合は「で」となる。形容詞、形容詞型助動詞に付く場合は「って」の形をとることもある。
1質問や確かめの気持ちを表す。「あなたにもでき—」「いらしたことあっ—」
2(「てよ」の形で)話し手が、自分の判断や意見を主張する気持ちを表す。「私にはあなたの気持ちよくわかっ—よ」「とてもすばらしくっ—よ」
3依頼、軽い命令を表す。…てください。…てくれ。「早く来—」「私にも見せ—ね」
4(形容詞・形容詞型助動詞に付いて)気持ちの高まりを表す。…てたまらない。「とても寂しく—」「推理小説を読んだので怖く—」
[補説]
《二》は、くだけた表現、うちとけた会話に用いられる。いずれも接続助詞「て」によって導かれる文を表現しない言い方で、本来の質問・主張・命令などに比べると柔らかく、婉曲(えんきょく)な表現になっている。1・2は女性専用語。
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て【手】
読み方:て
《一》[名]
1㋐人体の左右の肩から出ている長い部分。肩から指先までをいう。俗に動物の前肢をいうこともある。「—を高く上げる」「袖に—を通す」「—の長い猿」㋑手首、手首から指先までや、手のひら・指などを漠然とさす。「—に時計をはめる」「火鉢に—をかざす」「—でつまむ」
2器具などの部分で、手で持つようにできているところ。取っ手・握りなど。「鍋の—」「急須(きゅうす)の—」
3植物の蔓(つる)をからませるための木や竹の棒。「竹をアサガオの—にする」
41のように突出して動くもの。「火の—が上がる」
5実際に1のように作業や仕事を行うもの。㋐労働力。人手。「—が足りない」「女—一つで子供を育て上げる」「男—」㋑仕事をする能力。「—に職をもつ」
6人が1を使ってすること。また、人の行為を漠然という。㋐仕事。作業。「裁縫の—を休める」㋑手数。手間。「—のこんだ細工」「—のかかる部下」㋒他人に関与すること。「—出し」㋓武器を使って傷つけること。転じて、戦いなどで受けた傷。「—負い」「深—(ふかで)」
7㋐文字を書く技法。筆法。転じて、書かれた文字。筆跡。書風。「人の—をまねる」「紀貫之(きのつらゆき)の—」「女—の手紙」㋑茶器などで、その手法になるもの。「三島—(みしまで)の茶碗」㋒能楽・舞踊などの所作。手振り。「指す—引く—」㋓音曲で、調子や拍子をとる手法。また、器楽の奏法。「合いの—」「—事」㋔武芸などの技。「相撲の四十八—」
8㋐勝負事などで、手中にあるもの。手持ちの札・駒など。手の内。「—を明かす」「相手の—を読む」㋑囲碁・将棋などで、石や駒を打つこと。また、その打ち方。「堅い—で攻める」「先—」
9事を行うための手段・方法。「きたない—を使う」「その—は食わない」「打つ—」10㋐所有すること。「人の—に渡る」㋑支配下。監督下。「ライバル会社の—の者」「犯人の—から人質を救う」11㋐ある方面や方角。また、その方面の場所。「行く—をさえぎる」「山の—」「上(かみ)—」㋑ある方面に配置した軍隊。「寄せ—の軍勢」「先(さき)—」12ある種類に属する人や物。「その—の品は扱わない」「厚—(あつで)の生地」13器物の左右に分かれた部分。㋐几帳(きちょう)などの横木。「几帳の—のさし出でたるにさはりて」〈枕・四九〉㋑長旗のへりについている、竿(さお)につけるための緒(お)。「互ひに旗の—を下ろして、東西に陣を張り」〈太平記・一五〉㋒雁股(かりまた)の矢じりの左右に突き出た部分。「—六寸、わたり六寸の大がりまた」〈保元・上〉14風采(ふうさい)。体裁。「その跡から—のよき一連れ」〈浮・織留・四〉15江戸時代の雑税の一。山手・野手・川手など。16㋐その事物を機械などを用いないで作る意や、その人が自分自身でする意を表す。「—料理」「—打ち」「—づくり」「—弁当」㋑その物が、持ち運びや取り扱いに容易な小型のものである意を表す。「—斧(おの)」「—帳」「—箱」㋒その動作をする人、また特に、そのことにすぐれた人の意を表す。「嫁のもらい—」「語り—」「やり—」
《二》[接頭]形容詞・形容動詞に付いて、その意味を強めるのに用いる。「—堅い」「—ぬるい」「—短」
《三》[接尾]助数詞。
1碁や将棋などの着手の回数を数えるのに用いる。「数—先をよむ」
2矢2筋を一組みとして数えるのに用いる。「鷹の羽にてはいだりける的矢一—ぞさしそへたる」〈平家・四〉
3相撲の番数を数えるのに用いる。「相撲出でて五—、六—ばかりとりて」〈宇津保・俊蔭〉
4舞の数を数えるのに用いる。「一—舞うて東の方の賤しき奴ばらに見せん」〈義経記・八〉
[補説]作品名別項。→手
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て【手】
読み方:て
高村光太郎による彫刻作品。大正7年(1918)制作のブロンズ塑像(そぞう)。東京国立近代美術館所蔵。
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て【▽風】
読み方:て
[語素]動詞の連用形や形容詞の語幹などに付いて、そのような風(かぜ)である意を表す。「追い—」「疾(はや)—」
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て【手】 世界宗教用語大事典
漢字の「手」は五本の指のある手首を描いたものだが、英語のハンド(hand)やドイツ語のハント(Hand)の原義は、〈握るしかけ〉ということで、機能を表している。手にはさまざまな機能があるが、『旧約聖書』にヤハウェ(エホバの神)が手を使って民衆に神性を示した話があるように、神仏と人とのコミュニケーションに手が一つの役割を果たすことがある。仏教では仏の手の指の間に水掻があるとして、衆生救済の機能を示している。ヒンドゥーの神が手を多くもったり、仏教に千手観音があるのは、その機能の多様性を示している。地中海沿岸では古くから手による癒やしが行われているというが(池澤康郎説)、日本でも「手当」という語があるように、手の働きは数えきれない。インド舞踊は手であらゆることを表現するが、今日では手話というものもかなり発達してきている。インドや中国には約三〇〇〇年近く前から手相を見る法が存在した。→印相
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将棋用語集
手
指し手のこと。手段。
手詰まり・・・お互い攻め手がなく、千日手模様になること。
手に困る・・・良い手がないこと。
手にする・・・攻め手を発見する。
手に乗る・・・相手の指し手に合わせてうまく指すこと。
手抜き・・・相手に攻められた箇所に応対しないこと。
手の流れ・・・今まで指し進めてきた手順。その模様。
手拍子・・・良く読まずに、反射的に指してしまうこと。
手広い・・・指し手の選択肢が多い。
手待ち・・・有効な手がないため、無難な手で、相手に手を渡すこと。
手を戻す・・・攻めていた状態から、一転、受けること。
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テ 隠語大辞典
読み方:て
四。〔紙屋〕分類紙屋
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手
読み方:て
共犯者ノコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・大阪府〕共謀者。〔大阪〕分類大阪、大阪府
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手
読み方:て
本来は碁や将棋の用語で、方法とか手段の意。分類囲碁/将棋
・・・他単語一覧 other possible words:
● って()
Japanese-English Dictionary
Japanese-English Mark AI Dictionary
Japanese-Vietnamese Mark AI Dictionary
Kanji-Vietnamese Machine Translation
*This is machine translation, not guaranteed to be correct.
Hán Tôm Mark Dictionary
Mark Name Dictionary
*Looking up names of animals, plants, people and places. =動物名・植物名・人名・地名を引く=