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Japanese Dictionary

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三省堂大辞林第三版
もの【物】
一[2][0](名)〔形のある物体を初めとして、広く人間が知覚し思考し得る対象の一切を意味する。「こと(事)」が時間的に生起・消滅する現象を表すのに対して、「もの」はその現象を担う不変な実体を想定して用いる語である〕

①物体。物品。「階段に-を置くのは危険だ」「窓から-が落ちて来た」
②特に、経済的な価値をもった物品。また、その品質。「-は乏しくても、心は豊かでありたい」「値段は安いが、-は確かだ」
③対象を具体的に表現せず、漠然という語。何らかの対象。「-を言う」「-を思う」「-も食べない」「-のはずみ」「-の役に立たない」
④対象を特定化せず、一般的・包括的にいう語。すべての対象。「-は考えようだ」「-には順序がある」
⑤物事の筋道。道理。「-が分かっている人」
⑥鬼や悪霊など、正体のとらえにくい対象を畏怖していう語。「-に憑(つ)かれる」「-の怪(け)」
⑦取り上げる価値のある対象。ひとかどの存在。「-ともしない」「-の数ではない」「-になるかどうか」
⑧思考の対象として取り上げる事物をさす語。物事。「幸福という-はとかく失われやすい」「日本的な-を好む」
⑨一度名前を言ったあとで再びそれをさす時に、名前の代わりに用いる語。それ。「あの映画は一度見た-だ」
⑩(「…のもの」の形で)所有物。持ち物。「自分の-には名前を書いておきなさい」「人の-を借りる」

①〘哲〙〔英thing;ドイツDing〕
㋐感知し得るさまざまな属性の統一的担い手としてのまとまりをもった空間的・時間的対象。狭義には、このもの・あのものと指し示し得る「机」「家」など外界に存在する感覚的個物をいうが、広義には思考の対象となり、命題の主語となり得るすべて、例えば心や価値などの非感覚的存在をも含めていう。
㋑人格としては関係しない対象を「ひと」に対して「もの」という。
②〘法〙権利の客体とされる、排他的支配が可能な外界の一部をいい、有体物と無体物とに分けられる。民法上「物」は有体物に限られる。

種々の語の下に付いて複合語をつくる。
①その分野・種類に入る品物や作品であることを表す。「夏-」「西陣-」「三年-のワイン」「現代-」
②そういう事態を引き起こすような事柄であることを表す。「それは切腹-だ」「全く冷や汗-だった」
③動詞の連用形に付いて、そのような動作の結果できた物品、そのような動作の対象となる物品であることを表す。「塗り-」「焼き-」「食べ-」「読み-」
四(形式名詞)
①(「…ものだ(である)」などの形で)
㋐普遍的な傾向。「どんな人もお世辞には弱い-だ」「人間はとかく過去を美化したがる-らしい」
㋑なすべきこと。「そんな時は何も聞かずにいてあげる-だ」
㋒過去にしばしば起こったこと。「二人でよく遊んだ-だ」
②(「…ものだ」の形で)感動・詠嘆を表す。…なあ。「あの難関をよくくぐり抜けた-だ」「故郷とはいい-だ」「あの男にも困った-だ」
③(「…ものか」「…ものではない」などの形で)否定を強調する。「そんなことがある-か」「誰が言う-ですか」「何をするかわかった-ではない」
④(「…ものと思われる」などの形で)判断を強調する。「彼はもう帰った-と思われる」「あきらめた-とみえて、その後何も言ってこない」
⑤(「ものとする」の形で)…することとする。「甲はその責任を負う-とする(契約書ナドノ文言)」
二(接頭)
形容詞・形容動詞・動詞に付いて、何とはなしに、また、どことなくそのような状態である、の意を表す。「-寂しい」「-静か」「-古る」
[句項目]物がある物が無い物が分かる物ともせず物ならず物にする物になる物に似ず物の上手物の序で物の弾み物の見事に物は言いよう物は考えよう物は相談物は試し物は使いよう物も言いようで角が立つ物も覚えず物を言う物を言わせる

ぶつ[1]【物】
現物。もの。「注文はあるが-がない」

デジタル大辞泉
ぶつ【物】
読み方:ぶつ
[音]ブツ(漢) モツ(呉) [訓]もの ものする[学習漢字]3年〈ブツ〉
1もの。ものごと。「物資・物質・物体・物欲/遺物・汚物・怪物・見物・現物・好物・鉱物・財物・産物・事物・植物・人物・生物・俗物・動物・毒物・万物・風物・文物・名物」
2一般の人々。世間。「物議・物情・物論」
3適当なものを探す。「物色」
4姿が見えなくなる。死ぬ。「物故」〈モツ〉もの。ものごと。「貨物・禁物・供物(くもつ)・穀物・作物・書物・食物・進物・臓物・荷物」〈もの〉「物置・物音・物語・物事/獲物・大物・着物・品物・建物・本物・安物」[名のり]たね[難読]物怪(もっけ)
読み方:ぶつ
現物や物件のこと。もの。「—を見せる」もつ【物】
読み方:もつ
⇒ぶつもの【物】
読み方:もの
[名]
1空間のある部分を占め、人間の感覚でとらえることのできる形をもつ対象。㋐物体。物品。「ごつごつした—に手が触れる」「山の上に光る—がある」㋑商品。また、その質。品質。「同じような—が大量に 出回る」「高いが—はよい」㋒着物。衣服。「白っぽい—を着る」㋓食物。「歩きながら—を食う」「—がのどを通らない」㋔民法で、有体物。権利の客体となりうるもの。
2人間が考えることのできる形のない対象。㋐何かの事柄・物事。「—の役に立つ」「—を思う」「恋という—」㋑ことば。「あきれて—も言えない」㋒文章。また、 作品。「—を書くのを商売にする」「この作品は十年前に描かれた—だ」㋓学問。「己れは此様(こん)な無学漢(わからずや)だのにお前は—が出来るからね」〈一葉・たけくらべ〉㋔物事の筋道。道理。理屈。「—の順序をわきまえる」
3妖怪・怨霊など、不可思議な 霊力をもつ存在。「—に憑(つ)かれる」「—の怪」
4(「…のもの」の形で)所有している物品・事物。所有物。「会社の—を私する」「その企画は彼の—だ」
5他の語句を受けて、その語句の内容を体言 化する 形式名詞。㋐判断などを強調して示す。「負けたのがよほどくやしかった—と見える」「何をされるかわかった—じゃない」㋑感動する 気持ちを強調して示す。「二人とも 大きくなった—だ」「悪いことはできない—だ」㋒(「…するものだ」の形で)それが当然であるという気持ちを示す。「先輩の忠告は聞く—だ」「困ったときは助け合う—だ」㋓(「…したものだ」の形で)過去を思い出して なつかしむ 気持ちを示す。「あの店にはよく二人で 行った—だ」
6名詞の下に付いて 複合語をつくる。㋐その種類にはいる品物・作品の意を表す。「SF—」「現代—」㋑それに相当するもの、それだけの価値のあるもの、などの意を表す。「冷や汗—」「表彰状—」→もの[助詞]→ものか[連語]→ものかな[連語]→ものかは[連語]→ものから[接助]→ものぞ[連語]→もので[接助]→ものなら[接助]→ものの[接助]→ものゆえ[接助]→ものを[助詞][接頭]形容詞や形容動詞の語幹に付く。
1なんとなくそのような状態であるという意を表す。「—悲しい」「—寂しい」「—静か」
2いかにもそうであるという意を表す。「—めずらしい」「—すさまじい」[下接句]縁は異なもの味なもの・自家薬籠中(やくろうちゅう)の物・人は見かけによらぬもの・故郷(ふるさと)は遠きにありて思うもの・銘の物・薬籠中の物もん【▽物】
読み方:もん
「もの(物)」の音変化。近世後期頃から関東の言葉によく見られる。「うまい—が食いたい」「何か書く—はないか」「ばかなことをした—だ」
世界宗教用語大事典
もの【物】
日本で物は種々な意味でつかわれるが、仏・神・鬼・魂などの霊妙な作用をもたらす存在をもいう。邪神・妖怪・物の怪などにもいう。
Similar words:
もの    物品  品物  事柄

Japanese-English Dictionary

Hán Tôm Yurica Dictionary

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Yurica Name Dictionary

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